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マンガ語りがしたりないっ!第七回あとがき

参加者へのお知らせ

ご参加いただいた方々本当にありがとうございました!
ワールドに置いているリストは数に限りもあるので、お手数ですがVRユーザーに優先してそちらを使っていただき、デスクトップで参加の方にはこちらの記事でいただいた回答などをチェックしていただければ助かります。

あとがきについて

・事前にいただいてた回答
・実際集会で話題にあがった一部の作品

についてまとめていきます。参加した方やこれを読んだ人にとってマンガとのいい出会いのきっかけになりますように。(自分が電子書籍派なので、電子書籍のほうのリンクを優先して貼らせていただいています。ご了承ください)

事前にいただいてた回答

『怪異と乙女と神隠し』著:ぬじま
とても魅力的な登場人物の軽快な言葉遊びが実に楽しい作品。
ストーリーも一本筋が通っていて毎話安心して読めると思います。

『ゆうやけトリップ』著:ともひ
町内に点在する心霊スポットの取材を任された主人公と、物静かな転校生の探訪記。
水彩風で精緻に描かれた街の風景がとにかく素敵な作品です。

『もののがたり』著:オニグンソウ
付喪神と人の縁を題材としたアクションストーリー。
展開の緩急が激しく、特にシリアス時のひりつくような緊張感が熱いです。
非常に高い画力で描かれた見応えあるアクションも特徴です。

『千年万年りんごの子』著:田中相
入婿として来た見知らぬ土地で禁忌を破ってしまった青年の物語。
孤児だった事で心を閉ざしていた主人公が、理不尽を呑めず必死に抗う姿が心に残ります。

『パンデモニウム ―魔術師の村―』著:柴本翔
死んだ恋人を蘇らせる為に魔術師の村へと辿り着いた青年の物語。
仄暗い独特の世界観と絵本のような雰囲気が特徴的です。

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タイトル:「高速回線は光うさぎの夢を見るか?」
作家:華倫変

この短編集は、どれもネガティブでいてリアルで、どうしようもないかもしれないけど、それでも生きている。生きていたい。
そういった圧倒的な叫びを感じる作品群が収録されています。
多重人格、自殺、売春、宗教。倒錯的で背徳的な世界。
荒唐無稽に思えるけれども、この世界のどこかで同様の事が起こっていてそれを切り取っただけにしかないと思わせてくれる妙な生々しさを感じさせてくれます。
エロティシズムとグロテスク、漫画という形式を取った純文学とも言える作品です。
この作品は読む人を明確に選ぶ作品ではありますが、私にとって一番大事な作品であり生きる活力をもらえた作品でした。
99人が気持ち悪いと捨てたとしても、一人の人間の命を明確に救うような、そんな漫画です。
作者逝去後、ゆっくりと本の値段が上がってしまい手に入れづらい時期もありましたが先日電子版も出版されたので気軽に読む事ができるようになりました。
興味がある方は是非手に取って貰いたい本となります。
私は表紙のメガネの女の子がかわいいという非常に不順な理由で購入し読んだ瞬間に頭をハンマーで叩きつけられ心臓を鷲掴みにされました。

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「図書館の大魔術師」泉光
田舎に住む少年が図書館の司書を目指す王ファンタジーマンガ。一番好きなマンガは?って聞かれたときはこれを答えるようにしています。

「ぼくらのよあけ」今井哲也
大きな劇場のスクリーンで夏休みに見たい系マンガ。小学生とAIと宇宙人の組み合わせに間違いはない。

「1518!」相田裕
野球を諦めることになった少年が生徒会での出会いを通して笑顔を取り戻していく話。

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「がらくたストリート」 全3巻 山田 穣
田舎に住む好奇心旺盛な小学生男子と個性豊かな友人達との日常を描いた作品。
話に絡んでくるのは宇宙人、土地神様、謎生物、ヤクザ、あやしい民俗学者、めんどくさいオタクかつ大人な兄(&兄の友人たち)。
登場人物がそんななので当然非日常的な事件もちょくちょく起きたりするけど、主人公がのんきな性格のため「そんなこともあるよ」で済まされてしまう。ので日常漫画です。
基本的にストーリーというものは無くエピソードの連なりで話は続くが、途中に作者の雑学がやりすぎなレベルで詰め込まれている。
それを楽しむことが出来るかで評価が分かれそう。

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・「蛮勇シネマ」芳崎せいむ
 ebook JapanでのWeb掲載作品。
 普段は全くと言っていいほどテレビを見ない主人公が、風邪で仕事を休んだその時、たまたま、しかも途中から観た番組「ゴッドファーザー Part.II(後編)」をきっかけに映画の魅力に惹き込まれていく……というお話
 テレビ故に、偶然故に出会う未知の作品から受ける衝撃、夜中の映画番組を観る、観た後の時間に漂う独特の空気。
 録画・配信全盛の今この時代に、あえて「TV放送される映画」にスポットを当てた「映画まんが」です。
 現在掲載期限が切れちゃって第2話が有料でも読めなくなっちゃってますが、ビュー数少ないと次回4話で打ち切りになっちゃうそうなので、少しでも興味のわいた方は続きを読むためにも是非見てみてほしいです!まだお話はこれから動き出すというところなので!
 (ちなみに2話は初めてTV情報誌を買う主人公の若尾さんが、「孤独のグルメ」のゴローちゃんよろしく各誌を比較分析して自分の好みに合うものを探る、といった内容です)

・「ぼくらのよあけ」今井哲也
 2巻完結の正統派ジュブナイルSFまんが。
 夏で団地で人工知能で宇宙船で少年少女でかつて少年少女だった大人たちで、大人も子供もロボット(AI)も色々ある関係性ドラマな群像劇です。
 大分細かい内容忘れてたので今回紹介するのにパラパラと読み返したんですが、もうそれだけで涙腺刺激されて泣いてしまった……。
 ボーイズ&ガールズ・ミーツ・宇宙人(正確には宇宙船のAI)の出会いと別れ、なんてお話に心を鷲掴まれてエモられる方は是非。(こんなんで伝わるか分かりませんが)
 「電脳コイル」好きな層を狙える気がするのでNHKさんアニメ化どっすか、という感じの一作です。

・「ざつ旅 -That's Journey-」石坂ケンタ
 女子大生・兼・駆け出しまんが家の主人公、鈴ヶ森ちかさんが、アイデアと刺激を求めて"ダベッター(作中でのTwitter相当のSNS)"で「雑」に取ったアンケートで旅立つ方面を決めて、行きあたりばったりの「雑」な旅に出る、という旅まんが。
 なにせ「雑」な旅なので行った先で何を見るか、何をするか、何を食べるかもその場まかせ。
 あえてふと気になった道に入ってみたり、行ってみた観光地や施設が工事中だったり閉鎖中だったり、となかなか思ってた通りにはならない旅程なのですが、だんだんそれすら楽しくなってきて、とうとう何か起こると「始まった気がする……私の旅が!」とポジティブに捉えだすガモリさん(主人公)の姿勢が楽しい。
 ちなみに始まったタイミング上、企画自体が危ぶまれる「例のアレ」のタイミングにどストライクで当たってしまっているのですが、そこも状況には配慮対応しつつ、出来る範囲で楽しめる事を探そう!というポジティブさで、旅まんがながらステイホームな昨今の情勢も反映された作品となっています。
 現実での作中の旅行先各地では本作のポスターが掲示されており、一人旅の多い聖地巡礼も地味に盛り上がってるみたいです。

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「堕天作戦」
魔人が蜂起して腐鉄菌を撒いてから300年、人間と魔人は戦争を続けてきた。
オーパス国に捕虜として捕らえられた〈アンダー〉彼は不死者であった。
この漫画は休載してから1年半が過ぎていますが、本当にオススメです。
樹海、超人機械、魔竜、不死者の奇蹟。さまざまな謎が残ったままなので、早く連載再開してほしい。

「僕らはみんな河合荘」
完結済み。全11巻。
親の転勤で河合荘に住むことになった、主人公で高校生の宇佐。
河合荘には憧れの先輩も住んでいて……?
(主にシロと麻弓さんのせいで)下ネタ多めのラブコメです。だけどちゃんと胸キュンします。
律先輩かわいい。

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実際集会で話題にあがった一部の作品

…をまとめる予定でしたが、今回お題がお題だったのでちょっとまとめづらい感じにたくさん作品があがったので中途半端に数作あげるよりは省略しちゃったほうがいいかな、となったのでそうします。
あと自分がおしゃべりに夢中になってnoteを更新する時間もなかった、というのもあります。ごめんなさい!

あとがきのあとがき

unityu2019への移行に伴いワールドを新しくして第七回目を開催しました。DMMのセールが終わるまでにどうしても集会を一度しておきたくてそこそこ突貫工事で頑張りましたが、全体的に評判よさそうで一安心しています。初めてのQuest対応ワールドをつくったのでそこは心配でしたが、インスタンスに15人くらい(?)いるときQuestの人も普通に参加できている様子だったのでほっとしました。

問題は本のシステムのほう。毎回PC版とQuest版両方をアップデートしてあげるのは正直非常にめんどくさい。例えば回が○○回になったとき、それだけ無限に追加していくのか…?という話にもなりますし、今回は腕力解決でいきましたが、次回までにもっといいやり方を探していきたいと思います。

今回参加してくれた方々本当にありがとうございました、よければまたご参加ください!

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