2023 馬旅について思う事

2年前、長男が２人の友達と沖縄一周の馬旅を終えた。
今、次男と２人の牧場の友達と『沖縄一周の馬旅』を決行中だ。
メンバーが違えば、何もかも違う。彼らには彼らの良さも至らない点もたくさんあり、そんなことも全部ひっくるめて、それでも行くと決めて旅に出ている。

そんな旅が、あまりにもフラカヒコの中のメレ（歌）にリンクしすぎていて驚いたのでこの文章を残しておきたくなった。

タオ達が２１世紀の森公園の横の５８号線を早足で颯爽と通過していくところを目撃する数分前。ちょうど、私の通っているHulaの練習の中で『クアロロア』というカヒコの曲についての説明を聞いていた。『モオ（大きなトカゲのモンスター）と　ヒイアカ（火山の女神ペレの一番下の妹）の初めての戦い』についての歌で、ヒイアカ自身が誰に言われたのでもなく、自分で選んだ戦いで、戦いの中で、自分の未熟さに直面し、自分の心の中の恐怖や迷いとの葛藤と向き合い、人に助けを求め、自分は生かされているんだと気づく意識の変容を経て、自分の思い込みが壊されてゆく。そんなイニシエーションの歌の内容なのだ。

私には、今、彼らが選択して、自らの困難に立ち向かって、多分命の輝きを味わっているであろう姿と重なり合ってしか見えなかった。純粋すぎるただただやってみたいという動機からの自分の限界をこえるチャレンジは、周りにいる親や牧場の仲間達、彼らを目撃する人も含め、何か心が揺さぶられ感化を起こしていくだろう。私の中にも、何か言わずにはいられないような、込み上げるものを強く感じている。

たくさんの未熟さや理解の浅さや至らなさを気づき、それでも、人に助けてもらいながら、意志を遂げるストーリーは、エッセンスをギューッと凝縮して、人生とは旅であるということを思い出させてくれる。未知の領域に旅していくことは、自分の枠を広げ、強さも弱さもひっくるめて自分にも人にも寛容であることにつながっていくだろう。

まだ、旅は始まって５日目。私も彼らと共に心の旅を続けたいと思う。

追記：2月中丸々、キャンピングカーで旅するカンマファミリーとたくさんの時を過ごした。彼らもまた、旅人で、凝縮した濃厚な時を過ごしていた。この一ヶ月間でたくさんの事を教えてもらった。

『僕らは宇宙にスポンサードされているからね』この言葉をベースに自分の意志を決定して宇宙に投げる。あとは、宇宙がどのようなセッティングをするか決めてくれる。それは、ひょっとしたら、一見困難で険しい道かもしれないし、びっくりするほど簡単に叶うかもしれない。私達はおまかせコースで、自分の目の前のやるべき事に邁進すれば良いのだ。この事は、馬旅の子供達とカンマファミリーが実践しているのを目の前でみせてくれている。本当にありがたいことです。頼もしき、宇宙家族。意外と人生楽しいな。