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ありがとバイバイ。

2024年7月11日 午前0時14分

なにか、書きたいと思った。
こう思い立つことは少なくないけど、咲かせる途中で枯らしてしまうことばかりで、花が咲くことはごく稀。
でも今日は、花を咲かせられる気がする。

6月2日、ミューザ川崎シンフォニーホールでの、モーツァルト・マチネ。共演は、指揮の出口大地さんと、東京交響楽団さん。この演奏会が、数ヶ月休んでいた私にとっての復帰戦となった。

本番3日前、初リハーサル。
それはそれは、ビクビクしながら、ガッチガチになりながら向かった。久しぶりに人前で弾くことや、体調も良かったり悪かったりで満足に練習できていたわけではなかったのが理由。
でも、そんなことを全て吹き飛ばしてくれるくらい、周りの皆様があたたかかった。とても嬉しかった。

東京交響楽団さんには、私のキャリアの節目節目でお世話になっており、今回もまたその歴史がひとつ増えた気がする。
・高校2年生、日本音コン本選でのプロコフィエフ2番。
・大学2年生、新潟定期でのメンデルスゾーン(定期デビュー)。
・大学2年生、練馬でのブラームス(ここで弾かせてもらえてなかったら、ヴィエニアフスキコンクールでの優勝はありえなかった)。
・大学2年生、コンクール出発3日前、武蔵野での、コンクールで弾く曲ではなくて命懸けだったシベリウス。
そして、6月2日のモーツァルト4番。復帰戦。
どの本番もそれぞれにドラマがあるけれど、毎回毎回、優しくあたたかく迎えてくださる皆様には、感謝してもしきれません。今後もまた、一緒に思い出を作らせてもらえるといいなぁ。

演奏会では、ステージに出るのが久しぶりなのもあって、とてもガクガクした。それに、モーツァルト4番はソロの冒頭がとても難しいので、それにもビクビクしていた。始まってしまった音楽を、曲の終わりまで止めてはいけないということは、恐怖だった。
でも、すごく、良い時間だった。私にはやっぱり、これが必要だと確信した。

演奏会の後、またいろいろあった。ここには書けないし、なんなら家族も友達もほとんど知らないけど。だけど、本当に、その時関わってくださった方々に、感謝しています。お手紙書いたけど、私の気持ちは伝わっているのかしら。伝わっているといいなぁ、と心の底から思います。

そこにはもう戻りたくない
=そこで出会った人たちにはもう会えない
それってすごく、寂しいことだよね。
ありがとバイバイしなきゃいけないのって、本当にやだ。すごく苦手。すごく寂しい。
でも、そういうのも全てひっくるめて、前に進まないといけない。

相変わらず一進一退してます。
いや、一進二退くらいかも。
それでもいいの。それが私だから。

私の周りには素敵で優しい人だらけ。
その事実が、もう幸せで幸せでしょうがないの。
いつも本当に、ありがとうございます。

最近は、7月下旬から8月上旬にかけての演奏会に向けて、ぼちぼちと練習してます。
素敵な曲たちと遊べるのは、とても嬉しい。
曲たちとは、ありがとバイバイする必要ないし。私が会いにいけば、またすぐ仲良くできる。

また、note、書こっと。

2024年7月11日 午前0時40分

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