きらファンを振り返る会~スロウスタート編~
きらファンサービス終了まで、ついに残すところ二か月を切りましたね。
オフライン版への準備はもう済みましたか?
イベントで手に入るオールスター☆5確定召喚チケットは全て交換し終わりましたか?
わたしはようやく残り40を切ったところです。まだまだ先は長い……
サービス終了後も起動できるオフライン版では、所持しているキャラとイベントの閲覧ができるようなので、ここで出来る限りガチャを引いておきたいところですね。
さて、今日は前回に引き続き、きらファンで知ったきらら漫画の思い出を語っていきたいと思います。
前回:あんハピ♪
・はじめに
今回語るのは、「スロウスタート」です!
まずは簡単に漫画についての詳細を。
連載 :まんがタイムきらら
連載時期:2013年~
アニメ :2018年冬
作者 :篤見唯子先生
単行本 :既刊10巻(他アンソロあり)
ジャンル:学園・コメディー(4コマ)
きらら系ジャンルとしてはスタンダードな日常系ですが、作品そのものの雰囲気がのんびりしているため、雰囲気が独特です。
わたしはこの漫画、きらファンで知りました。
きらファン→アニメ→単行本と見事なポロロッカをキメ、最新刊を待っている状況です。
余談ですが、きらファンで登場したキャラ達がアニメで喋って動いているのを見るのは、何とも言えない感動がありました。特に「スロウスタート」のアニメは作画が良くてぬるぬる動くので、まさに"キャラが生きている"という感じがしました。
「スロウスタート」に限らず、きらファン→アニメの逆流は興味深い試みかもしれませんね。
さて、そんな「スロウスタート」との出会いを語らせて下さい。
・きらファン実装
「スロウスタート」の実装は2018年、「友達の友達は友達大作戦?」の時でした。
スロウスタート参戦イベントにして、初めてクレアがメインになった回でもありました。記念イベントだけあって、完全に「スロウスタート」登場キャラのみがメインという、初期ならではの贅沢なストーリーでした。
しかし、このイベント時点ではまだそれほど強く興味を持つには至りませんでした。クレアの方に意識がむいたのもあるのですが、「スロウスタート」の魅力はかなり奥深いところにあり(後述します)、イベントでその表層をなぞっただけではまだ不十分でした。
・名探偵コロネット
わたしが「スロウスタート」に興味を持った決め手のイベントは、「名探偵コロネット ユーの悲劇」でした。
名探偵コロネットこと、冠ちゃん☆5参戦イベントでした。
イベントそのものがお芝居かつミステリ形式という、ソシャゲイベントとしては王道でありつつも面白かったことも併せて、名探偵冠ちゃんの可愛さと聡明さに脳を焼かれました。
冠ちゃんはね、可愛いんですよ(大谷さん)。
というわけで、このイベントを境に「スロウスタート」に手を出す次第になりました。改めてイベントクエストを見直すと、これももう四年以上前……感慨深いものがありました。良い思い出です。
・「スロウスタート」の魅力
ではここからは「スロウスタート」の魅力を語るコーナーです。
①段々と深みを増していくキャラ
この作品において最初に語られるのは、"主人公の花名が浪人している"という事実です。
が、それを軸にお話しが進んでいくというわけではなく、この設定は要所要所で花名の人格形成や言動を紐解いたりするために必要不可欠なものではあるのですが、物語の軸はあくまで主要人物四人による日常や主人公自身の成長という感じです。その成長も非常にゆっくりで、まさに"スロウスタート"な印象を感じます。
また、四人を繋げる絆も当初は非常に希薄です。
冠ちゃんと栄依子は小学生の頃に特殊な出会い方をしている親友で、栄依子とたまちゃんは中学が一緒という共通項があります。
しかし冠ちゃん、栄依子、たまちゃんの三人と花名との間には、クラスメイトという以外の接点は全くありません。
誰も部活はしておらず、趣味もまちまち。栄依子とたまちゃんは個別に他の友人グループとも親しくしています。
花名達四人は初日に話した仲というだけで、それ以上の関係は何一つ無い状態からスタートします。これは日常系において非常に珍しい特徴です。
他のきらら漫画を見ても、大抵はファンタジックな絆があったり、バイト先や部活が同じだったりと、主要キャラとそれ以外の人物との間に明確な立場の違いが存在するものです。
主要キャラ全員がここまで接点が薄い状態でスタートするのは、「Aチャンネル」以来でしょうか。それにしたってトオルとるんは幼馴染ですし……
しかし、四人の仲は決して悪いわけではありません。
会話をし、学校イベントを経由し、お泊りや買い物等の日常的なやり取りを交わし、少しずつ他のクラスメイト達とは一線を画す、特別な関係を作っていきます。
そしてキャラ同士の関係が深まった事により、紡がれる日常はより深味を増していきます。この物語そのものも、まさにスロウスタートという感じですね。
所謂スルメ系とでも言うべきでしょうか。その特性上、アニメでやっていない部分ほど面白い傾向にあります。是非是非原作を読みましょう。
②主人公の虚無感と弱さ
主人公の花名のパーソナリティーが非常に魅力的です。
浪人により、一年遅れで高校生活を始めた花名。元々対人関係は苦手だったようですが、そのコンプレックスと一年の孤独によりさらに拗らせてしまっています。
また、一年間塞ぎ込んでほとんど家に出なかったため運動能力も低下しており、元々運動神経が低かったのもあって日常生活でも身体の弱さが浮き彫りになっています。
唯一得意なのは勉強ですが、それでさえ一年間趣味を持たずほとんどの時間を勉強に費やした結果という虚無っぷり。6巻ではそのあまりの虚無っぷりを、志温ちゃんに指摘されています。
花名はまさに脆弱さの塊のような主人公です。
しかしだからこそ、スロウスタートに成長していく姿が美しいのです。
そして弱いままの花名もそれはそれで普通に可愛いです。
③栄依子と先生の関係
この作品は花名の無邪気さも相まって、基本的にデフォルメを多用した可愛らしい雰囲気で構成されています。
が、ごく一部非常にシリアス……というかセンシティブというか、アダルティーな雰囲気が流れる場面があります。
それが栄依子と先生が絡むシーンですね。
先生が相手の場合に限らず、栄依子は他三人に比べて大人びており、それゆえに言動の端々から"ガチ感"が出てるんですよね。
と言っても栄依子自身にはその気はそれほど無いようで、むしろ花名に対しては努めて親切に接しており、面倒見と気配りが非常によく出来ている、といった印象です。
しかし面倒見と気配りに関してはたまちゃんも同じ。しかしたまちゃんからは"ガチ感"は感じません。ここ最近は花名に対してのみ強めな感情を見せる彼女ですが、それでも栄依子の醸し出す雰囲気とはまた別途のもので、両者の間には明確な違いが出ています。
この作品で栄依子だけが持ちうるこの"ガチ感"。ある意味作品内で浮いていると言えるのですが、アクセントの一つだと捉えると非常に魅力的です。
そしてその"ガチ感"が最も強く発揮されるのが、榎並先生との絡み。
榎並先生は面倒臭がりな女教師です(☆5を当ててないので画像略)。常にアンニュイな雰囲気を纏うクールな先生ですが、ただ面倒臭がりというだけでなく、教師の目線で引っ込み思案な花名を気にし、必要な時にアドバイスをくれる教育者としての正しい大人の目線も持ち合わせています。
そんな榎並先生は、当初から栄依子から強い関心を向けられ、度々のようにアプローチを仕掛けられています。
栄依子が醸し出す"ガチ感"……それを華麗に躱す先生。その一連のやり取りはあまりにアダルティー過ぎて、言葉にならないくらいです。
ここまで強烈な要素は、作品の雰囲気を置き去りにして一つの魅力として成り立っていると言えましょう。
・総評
……というわけで、「スロウスタート」との出会いと魅力を語らせていただきました。
いやあ、面白い漫画です。
作中の経過時間は未だ一年未満。まだまだ先が長そうで楽しみです。
最後に、好きな☆5キャラを貼ってこの記事を終わります。
次回も頑張ります。また、いつでも来てくださいね。
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