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漫画紹介「ムダヅモ無き改革 プリンセスオブジパング」

近代麻雀の問題作「ムダヅモ無き改革」の続編シリーズ「ムダヅモ無き改革 プリンセスオブジパング」を紹介します。

ちなみに前作「ムダヅモ無き改革」は別記事にて紹介しています。

・あらすじ

麻雀を禁じられたやんごとなき血筋の少女、御門葩子。女子高生らしいノリの軽さと天皇家の娘としての厳かさを持ち合わせた彼女は牌に触れる事でその力に目覚めていく……

・魅力その1、初めての敵はトランプ大統領」

前作主人公が小泉ジュンイチローだった時点で割とお察しなところはありますが、続編もそういうノリという事です。

今作も歴史的人物が実名で多数登場しますが……

・魅力その2、物語の舞台は「女子麻雀」

続編漫画は「女子」縛りをしないといけない決まりでもあるんですかねえ……いや、なにとは言いませんけれど。

ともあれ「プリンセスオブジパング」では今のところ、「女子麻雀」が物語の舞台です。「ムダヅモ本編」では見られなかった和気藹々とした描写が多分に含まれています。主人公や周りの人物の言動も一部女子高生らしい部分があったりなかったりします。

最も変わったのは絵でしょうか。前作では女性雀士が少なかったためか、一部特定のキャラにスポットが当たる頻度が多かった印象でしたが、今回は主要人物のほとんどが女性であるため、絵的な華やかさに気を遣う必要が無くなったのでしょう、その辺りの「露骨さ」がありません。平等主義者に優しい漫画です……というのは冗談ですが、割を食うキャラがいないのは良い事でしょう。

・魅力その3、前作以上の漢らしさ

「女子」だとか「華やか」だとか言いましたが、やってる事が「ムダヅモ」なので、別に可愛い系の漫画にはなりません。

むしろ白目になったり苦痛に顔を歪めたりする描写が多く、闘牌そのものの勢いに関しては全く衰えていません。卓を囲んで生命を賭けて根性で牌を攫うその描写はまさに「漢」と呼ぶにふさわしい絵面だと言えましょう。

総評

前作と比べ、物語そのもののテンポは大分遅くなりました。が、その分麻雀部分の滅茶苦茶さが増し、シリアスな笑いの成分が増えています。

言葉を並べ連ねて賞賛するよりも、絵面のインパクトを楽しむ漫画なので、とりあえず読んでみてほしいところです。

私的好感度:79/100、オススメ度:86/100

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