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きららファンタジアを振り返る会

・はじめに

2022年11月、きららファンタジアのサービス終了が発表されました。

……

滅茶苦茶ショックです。
あれからはや数週間、未だにまだ立ち直れていません。

もうね、身体に力が入らないんですよ。
何をするにも気力が湧いてこないんですよ。
とにかくこの気持ちを言語化して誰かと共有しないと、サービス終了までの間ずっと引きずりそうで怖いんですよ。

というわけでこの記事では、きらファンサービス終了をしっかり語ってみたいと思います。
多分この記事一つではとても語りきれないと思うので、いくつか分割する事になるでしょうが……とりあえずこの記事では表層だけなぞってみます。

願わくばこの記事を読んだ方が、少しでもきらファンロスのダメージを和らげて下されば幸いです。

・ソシャゲの寿命

そもそも、普通のソシャゲの寿命ってどのくらいなのでしょうか。
わたし自身は何のデータも持っていないのでなんとも言えないのですが……うだうだ言っていてもしょうがないので、とりあえず「ソシャゲ 寿命」でネット検索かけてみました。サイトによって書いている事は違うのですが、大体1~3年くらいという感じでした。

平均的なソシャゲは大体3年保てば御の字という感じですかね。

ではきらファンはどうだったでしょうか。

きらファンのサービス開始日は、2017年12月11日です。

そしてきらファンのサービス終了予定日は、2023年2月28日です。

年月で言うと、実に5年と3か月。

ソシャゲとしては、十分に長寿だったと言えましょう。

だから落ち込む事は無いのです。
きららファンタジアは紛れもなく人気のあるソシャゲで、5年もの間プレイヤーに愛され続けていたのですから。

……

頭で分かっていても、辛いですよね。

・サイドストーリーについて

イベントクエスト、作家クエスト、メモリアルクエストと豊富でしたね。

イベントクエストは時期によって印象が違いました。
最初期はフィーチャーされた作品のキャラがきららと絡み、その作品の作風に合わせた物語が展開されていましたね。「マッシュルームベイベー」なんかがその代表ですかね。参戦作品の中でもぶっちぎりで異色なキルミーベイベーの色が強かっただけに、常に困惑していた記憶があります。

中期には特定の二作品がコラボしたようなストーリーが多かった印象です。結局サンリオとまんがタイムの二つしかコラボがなかったきらファンですが、元々オールスターゲームという事で常時コラボしている状態も同然。別作品のキャラ同士が密接に関係を持つ様は非常に豪華な光景でした。個人的に好きだったのは、「ヒバリとりーさんと幸福の花」です。これ以降もヒバリちゃんとりーさんは事あるごとに絡みがありましたし、このツーショットを見るたびにサボの事を思い出してしんみりしました。

後期にはきらファンオリジナルキャラの設定がしっかりしてきたのもあり、ランプやソラ様が仕切るイベントに4~5作品のクリエメイト達が参加する方式が増えてきました。この頃からカオスなノリが多くなって、収集のつかない感じのイベントがちょいちょいありましたね。代表的なのは「大騒動! エトワリア同人即売会」ですかね。ユミーネ様の暴走と一部ラスボスたるアルシーヴ様の痴態……あれは酷かったですねえ。

作家クエストは結局全部で六作品。結局数が少なく、ある時期から更新されなかったのが残念でなりませんが、それでも現役のプロ作家が直々に書き下ろしたストーリーというのは豪華極まりなく、最高に楽しめました
個人的には「きんいろダークネス」が白眉でした。原作でも度々見られたアリスの嫉妬心をエトワリア風に具体化した姿が可愛くて、原作勢としても解釈一致の面白さでした。

メモリアルクエストは専用武器を貰ったキャラのみ。とはいえサービス終了に伴って武器の最終進化を貰っていないキャラのストーリーも更新されて嬉しい限りです。まだキャラの育成が追い付いていないところもあるので、サービス終了までの間に全キャラ見たいものです。この辺は今後キャラの育成を進めた上で、改めて語りたいと思います。キャラ個人のクエストがあるというのは、贅沢ですよね。

あとは……クロスシナリオとかもありましたね。初期の参戦キャラ同士を育てると、その二人のちょっとした掛け合いが見られました。残念ながらこの制度はかなり早い段階で廃止されてしまいましたが……ファンとして嬉しいストーリーでした。

これらのストーリーの大きな特徴として、完結済の作品でもフィーチャーされ続けるという事。特にがっこうぐらし! は「おたより」の発売に伴って完結後の大人キャラ参戦もあり、完結後のストーリー供給が多かった感じでした。
それはつまり、作品が完結した後もきらファンの中で活躍するキャラ達を見る事が出来たのです。これは完結時のダメージが大きい日常系の多いきらら漫画において、大変な救いになったと思います。

きらファンのストーリーは、そういう意味でも非常に特別でした。

だからきらファンのサービス終了は、今までキラファンからの供給によってダメージを回避し続けてきたいくつもの完結作品が本当の意味で終了したという、途方もないダメージを引き起こしました。

きらファンの救済のためのアプリはまだですかね……?

・メインストーリーについて

メインストーリーは良くも悪くも賛否ありましたね。

元々日常系の多い参戦作品。きらファン世界とは乖離が生じて当然です。エトワリアと同じく正統派なファンタジー世界からの参戦作品といえば、夢喰いメリーやRPG不動産くらいではないでしょうか。半ばお祭り騒ぎのようなイベントクエストに対し、どうしても真面目にせざるを得ないメインクエストはシリアス一辺倒で、元々の作風とマッチ(変な生き物ではない)しない事が多かったでしょう。

特に第二部はそうでしたね。

第一部は敵対している七賢者がそもそも善人であるため、オーダーで呼び出されたクリエメイト達に対する扱いが非常に良く、せいぜい閉じ込めるか行動を制限するくらいで、傷つけるような事はしませんでした。敵対の構図も、"神殿を裏切ってアルシーヴに危害を加えようとするランプとマッチを倒す"という名目もあり、和解も容易でした。

が、第二部で敵対した真実の手は基本的に悪人で、彼女らの過去を考慮して尚、決して許されない行為を繰り返し、あまつさえクリエメイト達に危害さえ加えていました。シリアス色の強いまちカドまぞくはともかく、GAやけいおん、ごちうさ勢にシリアスは似合わず、囚われたココア達に対する仕打ちは、原作好きには正視に堪えないものがありました
結局真実の手達は、程度の差はあれど自分勝手に混乱を引き起こし、他人を傷つけ、それでいてほとんど反省している様子も無く、いつのまにかうつつ達に許されていた……という印象です。後半はサービス終了の煽りも受けて尺が足りなかったのかもしれませんが、それでももう少しなんとかして欲しかったものです。新キャラのうつつは今までに無いネガティブな雰囲気で、メディアとの絡みも新鮮だっただけに残念です。

しかしそういったイベントを経て、七賢者やうつつがイベントクエストの方に顔を出すようになると、何とも言えない安堵感がありました。メインクエストを経て、キャラを好きになったという事でしょうか。できれば真実の手の面子も好きになりたかったものです。

しかしその機会ももう訪れないと思うと、胸が張り裂ける思いです。

・インフレとガチャについて

ソシャゲの目玉はガチャですよね。

プレイヤーにガチャを引いてもらうために環境のインフレが起こるのですが……きらファンではインフレはあまりありませんでしたね。

専用武器ありきとはいえ、初期の参戦キャラであるそうりょ由紀やカレンが問題なく運用でき、超難関クエストは無理でもチャレンジクエストや極クエストでは活躍できました。

それはひとえに、このアプリがキャラ性能を売りにしておらず、キャラのグラフィック、そしてストーリーに重きを置いていたからでしょう。

何せ、グラフィックは全て作家先生の書き下ろし。その上でファンタジーな衣装と装備があるというのだから、たまりませんよね。
そうそう、そんな魅力的なグラフィックの画集が12月と1月に発売されるそうですよ。以前に発売されたイラストレーションズには載っていないキャラ達もいるそうで、ファン必見のアイテムです!

もちろんわたしは買います。楽しみですね。

他にも各キャラのとっておきは原作勢ニッコリ間違いなしの演出。さらにイベントクエストで度々出て来る新規のフルボイス。専用武器によって新たに追加されるメモリアルクエスト。

きらファンでしか見られないキャラの姿に、幾度となく救われてきました。

その救いは、3月には無くなるのですね。

・きららファンタジアオリジナルキャラクター

原作ありきのきらファンですが、オリジナルキャラクターも魅力いっぱいでした。

原作キャラと同じく、オリジナルキャラクターも全員立ち絵からガチャ絵まで全て作家先生の書下ろしです。そしてそんな魅力的なキャラ達が、イベントのたびに個性を得て、いつしか原作キャラに匹敵する魅力を備えていきます。

個別にキャラの魅力を語るのはまた別の機会にしますが……個人的に気に入った何人かに関しては、原作ありのキャラを差し置いて課金するくらいには大好きになりました。

ですが、やはりきらファンのオリジナルキャラは、きらファンだけのキャラ。他の媒体ではもう会う事は無いのでしょう。

ある意味漫画原作の作品ロスよりも深刻かもしれません。グッズとか出てませんしね。

という事で、きららとランプとマッチだけでもいいので、ねんどろいど出して下さい! できればうつつとメディアもお願いします! さらに欲を言うならライネさんとコルクとクレアもお願いします!

……いや、無理だとは分かってますけどね。

・まとめ

ここまで読んで下さった方、ありがとうございます。
文章にまとめる事によって、きらファンロスに伴う感情の混濁がほんの少しばかり落ち着いた気がします。

とはいえ、まだまだ語り足りません。イベクエも一つ一つ語りたいし、キャラについても惜しみ足りません。
またいつか個別記事を書くので、気が向いたら触れて、出来れば共感して下さい。

サービス終了のその日まで、きららファンタジアに寄り添いましょう。

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