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6月10日は時の記念日
古くは大正、1920年。欧米諸国の文化を取り入れるのが盛んだった時期に、時間にルーズな日本人の感覚を正すため、この日を「時の記念日」として制定し、生活習慣の改善が叫ばれるようになったそうです。
日付の由来は1000年以上前の時代、日本にて初めて時計という概念が唱えられた日付だと言われています。
要するに、時間を大切にしようというお話です。
時は金なりと言うように、時間というものはとても貴重で、本来無駄に使うべきではないのです。限りある寿命を切り売りしているのが人生なら、人は常に生命を希釈して時間を得ているというわけで、生命と引き換えである時間が大切でないわけがないのです。
時間を大切に、無駄を無くすよう心がけていきましょう。
さて、時間といえば是非とも挙げたい漫画があります。
現在「かくしごと」連載中の久米田康治先生の過去作、「せっかち伯爵と時間どろぼう」です。
以前にこのnoteでも紹介した漫画ですが、再度挙げます。この漫画に興味がある方は、以前の紹介を見てみて下さい。
さてこの「せっかち伯爵と時間どろぼう」略して「せかどろ」はクロックワークコメディーを名乗るだけあって、時間という概念が非常に重要な物語です。
時間移動を可能とする人類を超えた上人類は、たった一年しか生きられない短命主です。ですがその短すぎる生命は上人類にとっては至極当たり前のペースであって、彼らからすれば人類こそが超長寿生命体であって、理解不能の領域の存在なのです。
現実における知的生命体が人類しか存在しない以上、この時間間隔の齟齬はフィクションとしてはありきたりですが、極めてファンタジーなお話です。寿命の異なる生命体間の寿命問題というものは、ファンタジーな世界観である限り、どこどこまでも付きまとうものです。
犬と人間の時間間隔が異なるというのと類似するお話でしょう。というか「せかどろ」本編においてもその辺りが言及されています。
時間という絶対的な概念を相手取る物語とでも言いましょうか、ギャグ成分さえ無視してしまえば、非常に文学的なお話だと思います。
いや、ギャグ成分ももちろん面白いです。賛否が分かれるところも多いですが。
ともかく時間に関する物語です。少しでも興味があるのなら、手を出してみるべきだと思います。
そういうわけで、明日は時の記念日。限りある時間を大切に使いましょう。
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