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漫画紹介「くまみこ」

ジャンル:日常系、既刊14巻

「くまみこ」はkADOKAWA「月刊コミックフラッパー」連載の漫画で、作者は吉元ますめ先生です。

アニメにもなっている有名な作品です。ただしアニメに関しては一部原作と異なる部分があるので、原作はまた別の面白さがあります。

・あらすじ

都会に憧れる田舎者の巫女、まち。

田舎で神として称えられる熊の一族の一匹、ナツ。

仲良しの一人と一匹がやや閉鎖的な村の中で織りなす日常物語。

・魅力その1、人語を解する可愛い熊

この漫画の一番の特徴は、タイトル通り「くま」と「みこ」です。人間よりもはるかに大きく力が強い猛獣であるナツはしかし、幼い頃から人間とともに過ごしていたためか、非常に人間的です。田舎者前回なまちと対照的に現代機器にも精通しており、タブレットやパソコンを使いこなします。

人間的な熊というギャップは、常に一定の絵面の面白さを醸し出しています。

また、ナツはとても可愛いです。人間より成長の早い熊であるがゆえ、年長者と甘えん坊の両方の側面を持ち合わせており、まちの言動に一喜一憂する様が愛らしいです。この漫画はナツの可愛さを楽しむためのものです。

・魅力その2、田舎コンプレックス丸出しの可愛い巫女

「くまみこ」の巫女部分、まちは田舎者です。ろくに電化製品を扱えず山奥でレトロな暮らしに甘んじており、都会に異様な恐怖心を抱いています。その反面憧れは強く、時折思い出したように都会に生きたがります。しかし生来のコミュニケーション能力の低さゆえに、それは叶わず……

不器用な少女が前向きに頑張ろうとする姿は、健気で心温まります。

まちもとても可愛いです。電化製品こそ扱えませんが生活力は非常に高く、幼くして家を取り仕切る役割を担ってる反面精神性は幼く、ナツに依存する事もしばしばあり、物理的に甘えてばかりだったりします。そんな両依存的なまちとナツは、見ていてとても微笑ましいです。この漫画はまちとナツの可愛さを楽しむためのものです。

・魅力その3、ローテンポなギャグ

この漫画は基本的に、まちとナツの日常を描いた日常モノです。が、時折妙に癖が強いギャグが飛んでくる事があります。

勢いは全くありません。速度ゼロの状態から飛んできます。それでも面白いです。当たりが来た時の破壊力が高いという事です。

やたら抽象的な事ばかり言いますが、ギャグだけは言葉で説明できないのであしからず……

総評

日常系漫画ですが、パンチの効いたギャグも飛んできます。しかし基本的にハートフルな作風なので、ノーストレスで楽しめます。日常モノを普段読まない方にこそ、敢えて読んでほしい漫画です。

私的好感度:78/100、オススメ度:84/100

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