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9月8日は聖母マリア誕生の祝日

イエスの母、マリアが誕生した日が9月8日であるとして、この日はキリスト教における特別な一日とされているそうです。

聖母マリアといえば処女懐妊の奇跡で有名な人物です。四大天使として名高いガブリエルからお告げを受け、イエスを産み落としたのだとか。

聖母というと、尊い印象を受けます。母というものの存在は神話であろうと伝説であろうと非常に大きな意味を持つものだという事でしょう。実際に自分の母親が尊いかどうかは全くの別問題としても、聖母という言葉からは、そういったニュアンスが見て取れます。何かの刷り込みなのでしょうか。なかなか興味深いと思います。

さて、マリアの名を冠する登場人物が活躍するフィクションは多いですが……その中でも印象的なもの一つ挙げます。

「ドラゴンクエストシリーズ」ナンバリング第五弾「ドラクエ5」にて、マリアという人物が登場します。

ここからちょっとだけゲームのネタバレが含まれます。

主人公の少年はとある出来事がきっかけで、とある国の王子「ヘンリー」とともに魔物に捕まり、見知らぬ地にて10余年の奴隷生活を余儀なくされるのですが……マリアはそこで出会う人物です。

主人公達と同じく奴隷だったマリアは、その場所を取り仕切る兵士の一人であった兄であるヨシュアの便宜によって主人公達とともに逃亡し、その後流れ着いた修道院に身を寄せ、神に仕える身になります。その後主人公と別れたヘンリーと結婚し、幸せな人生を送る事になります。

同じ奴隷として艱難辛苦を乗り越えた仲間で、ある意味ではヒロインに近い役割を担っていたはずのマリアですが……結婚するのが主人公ではなく仲間のヘンリーというのがなかなか斬新な展開だと思います。その主人公の結婚におけるビアンカやフローラの存在が印象的すぎるためにあまり話題になりませんが……一歩間違えば三角関係待ったなしの関係に……と考えるとちょっと面白いです。

で、このマリアですが。

さっきもちょっと触れましたが……兄がいます。そしてその兄の名がヨシュアなのです。

ヨシュアというのは、イエスのヘブライ語での読みなのだとか。するとマリアの兄でありながら、ヨシュアはイエスなのです。

マリアはともかくヨシュアというのはありふれたネーミングではないので、この奇妙な構図は明らかに意図的だと思います。聖母マリアを妹キャラにするとは、さすがはエニックス……いや、もしかするとわたしの方での情報が何か抜けているのかも……よく分からないですが。

ちなみにドラクエ5の主人公のデフォルト名はアベルといいます。小説版だとリュカでしたが、ゲームの攻略本とかだとこっちが多いようです。

アベルというのは神話におけるアダムとイブの息子であり、これまたキリスト教と関連のある人物です。もしかするとわたしが知らないだけで、ヘンリーなんかもその手の由来があったりなかったりするのでしょうか。

とかくドラクエシリーズの人物名の由来は、調べると結構諸説あって面白かったりします。意外なところで勉強にもなるので、暇があったら調べてみるのも面白いでしょう。

そういうわけで、明日は聖母マリア誕生の祝日。聖母の誕生を祝いましょう。

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