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6月26日国際麻薬乱用・不正取引防止デー

1987年、国際会議にて「薬物乱用統制における将来の包括的多面性アウトライン」が定められた事が由来の国際デーだそうです。

要するに、麻薬は駄目という事です。シンプルですね。

日本ではこの日に子どもに麻薬の危険性を教育する事が推奨されているのだとか。子どもの頃から危険なものへの意識を高めるのは良い事です。

麻薬は大変危険です。ゴシップ的な危険性ももちろんありますが、普通に身体に破滅的なダメージを与える恐ろしい薬品も少なくないそうです。

フィクションではよく、禁断症状さえ乗り切れば後遺症無く回復する風に描かれていますが、それは服用した麻薬の種類や量の関係上、治療が成功したという事であって、どんなに手を尽くしても治療できないほどに重い症状を患う場合も少なくないと聞きます。

「脳内麻薬」といって、元々人間には自力で麻薬成分を体内で生成する能力が備わっているのだとか。けれども外側から麻薬成分を摂取する事によって脳が脳内麻薬を供給しなくなり、その結果脳の機能の一部が永久に失われてしまいます。その場合どのような手を使っても治療は出来ず、一生薬物無しでは生きていけない身体になってしまう……のだとか、そういう話を聞いた事があります。詳しくは知りませんが。

なので治療すれば大丈夫、とかそういう考えはよくありません。たった一度の過ちだけで手遅れになる可能性だってあるわけです。

麻薬なんて手にする機会はそうそう無いとは思いますが、それでも気を付けるようにしましょう。

さて、麻薬という事で印象深い漫画のエピソードを紹介します。

「金田一少年の事件簿」の異人館ホテル殺人事件というエピソードです。金田一少年の事件簿そのものは現在「金田一37歳の事件簿」としてイブニングにて大好評連載中ですが、これはかなり初期の作品です。

「金田一」は初期のエピソードほどホラー系の描写が多く、何気なく単行本を手に取った少年少女の心にトラウマを植え付けるお話が盛りだくさんです。

わたしは何故かこの異人館ホテル殺人事件というエピソードだけ小さい頃に読んだ事があり、今もこの漫画を読み返す時はその頃の恐怖心を思い出します。

初期のエピソードの中でもこのお話は非常に秀逸です。段々事件に遭遇する事に慣れてきた金田一が、この巻にて恐ろしい運命を辿ります。閉鎖的な雪国のホテルにて進行する不気味な事件に、「麻薬」取引の噂……特殊な雰囲気を醸し出す舞台も相まって、異色です。

そして何よりその結末。非常によくまとまった事件で、それでいてやるせない気持ちになります。1から10まで救いようの無い物語ですが、だからこそどのエピソードよりも好きです。

「麻薬」についてもその恐ろしさを学べると思います。子どもの教育にするには刺激が強すぎますが、読み物としては上質です。

そういうわけで、明日は国際麻薬乱用・不正取引防止デー。麻薬の恐ろしさをお勉強しましょう。

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