「みんな違ってみんなダメ」

ママ友のMiちゃんの推しは
東京ゲゲゲイのマイキーさん。

わたしと会う時には、東京ゲゲゲイのTシャツを着ていることが多い。
シックなグレーにオフホワイトで文字が書いてあったりして
さすが、洒落たTシャツだなぁ、と感心して見ていたら

「別のロンTも持ってるんだけどね、長袖の袖の部分に大きく
みんなちがって、みんなダメって書いてあるのよ」

と、教えてくれた。
「うわ。いいねぇ～！なんでもポジティブに発言することがよしとされる時代に、ぶち込んできたわね！」
思わず笑いながら答えてしまったが
マイキーさんの言葉として受け止め直すと
表面上に現れている印象よりも、かなり深い愛を感じる。

東京ゲゲゲイのマイキーさんのYouTubeでわたしが気に入っているのは
コチラ　↓

https://youtu.be/xVot_nLpjfg

この動画内で語られているRYUHEIくんとのコラボ映像は
コチラ　↓

https://youtu.be/NshJ4UT1DL4

ダンスはもちろん素晴らしくて
その世界観も好き。

ただ「ちょっと怖い人なんじゃないか？」
という勝手な先入観があったんだけど…
このインタビュー動画を見ていたら
第一印象とはまた違うマイキーさんを好きになってしまった。

少し話が飛んでしまうかもしれないけれど
みんな違ってみんなダメ、という言葉を聞いた時に、わたしは
スタジオジブリの映画『ハウルの動く城』を想い出していた。

草原を進む、ハウルの動く城が
最初に登場するシーンを観た時に
「これ、わたしの姿にそっくりだな」
と思った記憶がある。
たくさんの不要な物事も
認知していない物事も
全て引き連れて旅をしている、あの城がわたしの姿に見えた。

ハウルの動く城に登場するキャラクターたちは
全員が別々の世界観を持ち
似ている部分や共感するものが少ない。

そしてまさに
「みんな違ってみんなダメ」
に見える。

その彼らが、家族のようにお互いに寄り添い合って生きているあの姿は
わたしにはしっくりくる、雑多な世界。

こんなに長く生きていても
わかないことが沢山あって
初めて感じることもいっぱいあって
未完成のまま死んでいく。

人生って不思議。
毎日が謎解きのようで面白い。

わたしの心の中にある『動く城』は
今日も相変わらず散らかっていて

「誰が住んでいるのか？」
「どこまでが城なのか？」

片づけても片づけてもわからんのよ。

掃除しても掃除しても汚れるんよ。

「今日こそちゃんとしよう」と思いながら生きている。(笑)
いや、笑ってる場合ではない。　　^^;