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背中で泣いてる唐獅子牡丹

高倉健さんの有名な歌に
『唐獅子牡丹』があります。

歌い方も歌詞も
高倉健さんの魅力を余すところなく伝えるものですが
わたしは長い間、歌詞を間違えて覚えていました。

それに気が付いたのは
先日の桑田佳祐さんのラジオ番組。
『やさしい夜遊び』の中で、この歌が紹介され
最初の数秒で「あれ?わたしの覚えてた歌詞と違うなぁ」と
苦笑いしてしまいました。


本当の歌詞は

「義理と人情を 秤にかけりゃ
 義理が重たい 男の世界」


わたしの記憶にあった歌詞は

「義理と人情を 秤にかけりゃ
 義理が重くて 秤が折れる」


折れたんかい!

脳内イメージでは
木製の秤の棒がボキっと折れて
真鍮の皿が転がり落ち
中に乗っていた炭の粉のようなものが床に散乱している
そんな光景を描きながら歌っていました。

「人生は重くて辛いなぁ」
子ども心にそんなことを考えていたのかもしれません。


ラジオを聴き終わった後に
「もしかすると、2番か3番の歌詞では
 天秤の棒が折れているのかもしれない…」
と、僅かな期待を持って
ネットで歌詞を検索してみました。

残念ながら?歌の中で秤については二度と語られていませんでした。


ずいぶん長い間、勘違いをして歌ってきました。

「もう、義理が重くて秤が折れることはないよ」
と自分に言い聞かせて、上書き保存をすることにしました。


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