GGST 詐欺飛び(安全飛び)のあれこれ


・詐欺飛び(安全飛び)とは

空中攻撃を起き上がりに重ねつつ相手の無敵技切り返しに対してガードをするテクニック。
基本的には相手にガードを強要する攻めができる。
ただし、GGSTというゲームにおいては色々とシステム的な抜け道やそれに関する独特な攻防があるのでそのあたりをお話できたらと思う。

・実際に詐欺飛びをやってみる

詐欺飛びへのルート、というのはキャラごとに違うし、ダウン状況等も全キャラを網羅しているわけではないため、自分が知っている一例を。
ソルを一例に
『投げ>後ろジャンプ>即空ダJHS』
と入力するとジャンプ攻撃を起き上がりに重なって、相手が何もしていない場合にはジャンプ攻撃が相手にヒットやガード、無敵技を出されたら実際にガードできている。
実際にできているか確かめる場合はトレモダミーに『投げ>後ろジャンプ>即空ダJHS(ガード入れっぱなし)』と記録させて、再生させて自分が喰らう側になってリバサ昇竜なり暴れなりを入力してみると分かると思う。

ところで詐欺飛びを既知の知識として習得できている方々の中に、詐欺飛びをする際にこんなことを思ったことはないだろうか。
『そもそもその後崩れないんだが?』
『結局昇竜rcでターン握り返されるんだが?』
『なんかバックステップで避けられるんだけど?』

・詐欺飛びのメリット・デメリット

詐欺飛びの方法は知って、実際に対戦で実践できている人もいるだろうが、ここでそもそも詐欺飛びのメリット・デメリットについて個人的に考えてみると
メリットとしては当然
・相手の無敵技に対して被弾を避けつつジャンプ攻撃を重ねることができる。
・そのためジャンプ攻撃一回分のテンションゲージ及びリスクゲージの回収・付与ができる

デメリット
・どうしても詐欺飛びが特定の状況から仕掛けるため攻めがワンパターンになりやすく、そもそも知られていると無敵技を撃ってくれない。
・ジャンプ攻撃をガードさせた後は距離が離れたり、フレーム上あまり強い攻めができず、キャラによっては攻めが単調になりやすく凌がれやすい。
・比較的同じタイミングで攻撃を仕掛けるため、GGST的にはFD直ガで距離を離されやすい。
・GGSTのシステム上無敵技をガードさえさせてしまえばRCができるため、ガード前提で昇竜rcをされてターンを奪われる起点になりかねない。
(・ジャンプ攻撃の攻撃持続に合わせてバックステップの無敵を合わせることで、実際ジャンプ攻撃部分を避けられてしまう。)

先程例に上げた不満点を堅苦しい言葉に置き換えるとこんな問題点が挙げられるだろうか。
『相手のリバサ無敵技を無視したいから詐欺飛びのためのコンボとかも覚えたのに結局めんどくさい!ハメさせろ!』という問題への対策を知りうることを自分の知識の整理がてら書き記すこととする。

・無敵技rcの対策について

ソルのヴォルカニックヴァイパー
カイのヴェイパースラスト
レオのアイゼン
チップのβブレード
ブリジットのスターシップ
シンのホーク

前置きが長くなったが、上記の様な、いわゆる無敵技に対してrc前提でぶっ放される対処について。

共通して投げ無敵がないため対策の一つとしては
ジャンプ攻撃を入力した後、ジャンプ攻撃がガードされたら何も出ない、無敵技を出されると投げが出るように入力。(投げ仕込み)
としてやることでぶん投げることができる。
文字にするとわかりにくいが上記のソルの詐欺飛びにこの入力を適応させると
投げ>後ろジャンプ>即空ダJHS(>投げ入力)』と入力すると
・JHSがガードさせた場合にはそのまま着地
・相手が無敵技を入力していたらJHSが空振り>着地後投げが出る

じゃあこれだけでいいじゃん!解決!とは残念ながらならない。
何が問題なのかというと、前述の入力はジャンプ攻撃をスカされた場合に投げが出る、といった入力なので無敵技以外でスカされた場合も投げが出るようになっている。そのためジャンプ攻撃をきれいにバックステップで避けられた場合には相手の目の前で投げがスカる。つまり下手をするとクソデカカウンターからゲームが終わることもある。

つまり
・『きっちりとした無敵技対策をした詐欺飛び(今回であれば投げ仕込み)』に対して、バックステップが有効
・『このバックステップを狩るために投げのかわりに通常技を入力(投げのかわりに近Sを入力するような打撃仕込み)』をすると逆に無敵技を食らうという逆択を食らう。
という読み合いが一応ある。これから詐欺飛びに無敵技を打ってガードされても「なんでバクステ狩り仕込んでないんだよ~」と言い訳できる。

攻めてるのにめんどくさい事考えたくないので他に方法がないのか?というと、ないわけではない。(ここは本当にキャラの各種性能や昇竜の性能、各キャラの起き攻めの状況次第としか言いようがないのだが)
ジャンプ攻撃>本来ガードさせている硬直中、かつ着地しているであろうタイミングで『バックステップ』入力(バックステップ仕込み)
こうすることで相手の無敵技を避けてしまえばrcでのフォローもできないので後は無防備な相手をぶん殴るだけである。
とはいえこのゲームの無敵技が妙に横に広かったり、キャラごとのバックステップの性能が違うので、ちゃんと調べずに実践しようとすると割りと悲しい目に会うのでトレモで確認することを勧める。

じゃあこれだけでいいじゃん!(2回目)
と思うかもしれないが、上記の相手がバックステップでジャンプ攻撃をスカされた場合にはお互いにバックステップするので結局状況がほぼ仕切り直しになってしまう

・バックステップへの対策

じゃあ相手の起き上がりバックステップはどうすればいいんだ?という疑問をもつのは至極もっともである

基本的には先に記載してしまったが、バックステップを狩るような打撃仕込みが基本ではある。

ただここまでお付き合いしていただいた方の中には『もっとええハメないか?』
という過激派の人もいるかも知れない。
実際、相手の昇竜(無敵覚醒技も)やバックステップの両対応をする方法がないわけではない。

まずはソルを例に上げてみると
投げ>後ろジャンプ>即空ダJHS(>タイラン入力)

トレモダミーで上記の入力をしてJHSガードした際にはタイランが出ず相手が昇竜orバックステップ等でJHSがスカった場合にはタイランが出るようになれば成功。
少し手元が忙しくなるが、練習すればできなくはない。

これのメリットとしては相手が昇龍拳を撃っていてもタイランの無敵で避けつつタイランがヒット。バックステップしていてもバックステップの硬直にタイランがヒット。昇竜rc、バックステップなど動いた時点で相手は滅びる。

ただ当然ながら全員がタイランを持ってるわけではないのでキャラごとに明確にできるできないが別れてしまう。
例えばだが、似たようなことをカイではできない。
タイランレイブと同じようにライド・ザ・ライトニングを振ろうにも、ライド・ザ・ライトニング自体が空中でも発動できてしまうことから、JHSがガードされていた場合にはライド・ザ・ライトニングが普通にキャンセルで漏れてしまう。
逆に言えば地上でのみ無敵技を出すことができればいいので、ソル・カイ・チップのような空中でも昇龍拳を出せるキャラについては仕込みには向かないが、レオ・ブリジット・シンについてはノーゲージでもバックステップまでケアできてしまう。優秀。

ただ当然ながら無敵技をそもそも持たないキャラはこの入力は不可能だし、無敵技を持っていても発生が遅いキャラそもそもバックステップの性能の良い一部キャラについては対応していない可能性も十分にあるためそのあたりも含めて調べる必要がある。

・対策の対策

じゃあ受け手に回ったらどうすればいいんだ?という人は多分勉強が上手い。
上記の入力ができる相手の場合、詐欺飛び(昇竜仕込み込)を仕掛けられたらガードするしかないのか?
答えから言うと、限定的でちょっと入力的にも少しクセが強い(と個人的に思う)ため難しいが抗う方法はあるにはある。

1.リバサ金バ
 相手が仕込みをしていると信じてぶっ放す魂の択。
 シーズン3からガード時の不利フレームも減ったため出せさえすればかなり強めの拒否択。ただし出すのがムズい。
 ちなみにだがダストフィニッシュ後、ウォールブレイクダウン後、投げダウン後(追い打ちなし)は青バーストが漏れないので攻めるときも守るときも覚えておくと助かる命が増えるかもしれない。

2.バックステップ青rc
 バックステップの途中に青rcを入力することでバックステップの硬直を途中から青rcでキャンセルし、バックステップ本来の硬直より早く動けるため、結果的に相手のバックステップ狩りから逃れる方法。
 攻めのときにバックステップ青rc>JPやらJSやらで崩してくるのをみたことがある人がいるかもしれないが、これを守りでするイメージ。
 これができると相手が昇竜や覚醒を仕込んでいた場合、相手にゲージがないならそのまま反撃もできる、場合もある
 欠点としては金バーストと同様ムズい。
 詐欺飛び自体が起き上がりの1f目に打撃が重なってない場合もあるので、リバサ最速バックステップをした場合に普通にJHSにぶっ刺さったりする。上記で当たり前のように詐欺飛びに対してバックステップで避けられるとめんどくさいから仕込みだのなんだのといろいろと書き連ねてきたが、前提としてそもそもバックステップで詐欺飛びを避けるのがムズい。
あまり実感がわかない人は、ブリジットの覚醒壁割りダウン後に空ダJSを重ねると詐欺飛びになっているので、これをバックステップで避けようしてみてほしい。
 ただどうしても被弾が許されない状況でやるしかねえ!ってときもあったりするかもしれないのでこれも覚えておくと助かる命があるかもしれない。

3.一部キャラの覚醒暗転前紫rc
 使われるとかなりめんどくさい系統のテクニック。ファウストの骨折暗転前紫rcやポチョムキンのヘブンリー暗転前紫rcなどのアレ。
 仕込みが漏れて昇竜でかっ飛んでいったりする。
 仕込みが漏れたあとの読み合いについてはキャラごとに取れる行動が違ったりするので、このあたりは本当に調べるのが大変。やられて困ったときに調べるのが良いかも。

自分が知りうる範囲で思いつくものはこれぐらいだが、こういったテクニックを使うことで昇竜とバックステップを両対応で潰しにかかる相手に対してやり返すこともできなくはない。しかしながら攻め手側がそもそも仕込んでいなかったりすると、不発に終わってゲージ差がついてしまったりするので結局万事を解決する方法ではないのが実情と考える。
そもそもFD直ガあるしな。

・結局どうなってるんだよ!

グダグダと冗長な文章になってしまったが、最終的に(自分が把握している範囲で)どういう読み合いになっているかというと

・詐欺飛び(なにも仕込まない)
1.相手の無敵技はガード、無敵技rcはガードしてターンが一旦入れ替わる。
2.バックステップされた場合は詐欺飛び後大体避けられた後は有利だがごちゃつきやすい。
3.仕込み対策のバックステップ青rcは大体仕切り直し(相手の入力精度によってはバックステップ青rcc>JPのような高速中段が時折飛んでくることもある)
4.仕込み対策の金バーストはガードできる(遅すぎて焦ると被弾することもあるので注意)
5.仕込み対策の覚醒暗転前紫rcは読み合い

・詐欺飛び(投げ仕込み)
1.相手の無敵技を投げる(覚醒は×)。無敵技rcも投げれる。
2.バックステップされた場合は読み負け。死を覚悟しよう。
3.仕込み対策のバックステップ青rcはほぼ確実に負け。死を覚悟使用
4.仕込み対策金バーストは被弾する
5.仕込み対策の覚醒暗転前紫rcは相手の行動次第だが、危険度は高め

・詐欺飛び(バックステップ仕込み)
1.相手の無敵技を理想は避ける(キャラによる)。無敵技rcも避けれた場合はrc不可。
2.バックステップされた場合はお互いにバックステップしてほぼ仕切り直し
3.仕込み対策のバックステップ青rcは、最悪詐欺飛び側のバックステップの硬直に青rcの遅延もかかって確定をもらう場合もある。
4.仕込み対策金バーストは被弾したりしなかったり(キャラによる)
5.仕込み対策の覚醒暗転前紫rcは相手の行動次第だが、危険度は高め

・詐欺飛び(無敵技仕込み)
1.相手の無敵技に対して勝ち、無敵技rcも無効
2.バックステップも刈り取る(キャラによるが)
3.仕込み対策のバックステップ青rcは仕込んだ無敵技が完全に避けられたら死。画面端であれば避けることはできず、仕込んだ無敵技をrcでフォローできたりする。
4.仕込み対策金バーストは被弾する
5.仕込み対策の覚醒暗転前紫は相手の行動次第だが危険度は高め

・結局詐欺飛びって強いの?

個人的な考えではあるが結論から言うと詐欺飛びについてもキャラごとに強い弱いがある。
詐欺飛びをガードさせた有利フレームから高速の中下段が飛んでくるキャラや、コマンド投げを絡めた攻めを展開できるキャラはやはり、それらが乏しいキャラと比較すると当然強い。
そうでなくともそもそも似たような動作で詐欺飛びではないがめくり択があったりするキャラもいるし、手札の多いキャラは強みになると考えている
そうなってくると受け手も選択肢が多く絞りきれずに昇竜を撃ったりすることもあるので、その際に詐欺飛びができていると特大リターンを得られる。結局はありきたりな話だが選択肢は散らすのが大事になってくる。

・最後に余談

詐欺飛びのレシピなどは新キャラが出た際にはよく出回るが、詐欺飛びをするに当たり、ここまでめんどくせえ掘り下げたような記事や動画などが自分の知りうる範囲で公開されていなかったので、自分の拙い文章だけでは伝わりにくいのは承知の上、自分の知識の整理がてらではありますが誰かのお役に立てたら幸いです。

入門向けの知識だけじゃなくて、こういうディープなオタク知識もオープンされてアクセスしやすくなったらいいな。

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