人狼に関する一考察~人外陣営の陣形、進行篇~

概要

確定村役職の出した結果は村全体の確定情報である。
また、その確定情報は村陣営にとって絶対の情報とも言い換えることができる。
そのため人外陣営は村役職の結果を攪乱するように陣形を組み、進行をする。
以上が筆者の考える人外陣営の陣形、進行に関する基本思想である。

占い師についての考察

占い師は占った相手を村人か人狼か直接知ることができる。
この直接知ることができるという性質は処刑を介在する必要がないため、村陣営にとっては非常に強力な武器である。
言い換えれば人外陣営にとっては脅威でしかない。
よって人外陣営は基本的には占い師の機能を自主的に封じなければならない。
その手段として有効なものが占い騙り、襲撃、決め打ちの3択である。
占い騙りは占い師の確定を阻止し、占い結果を確定させない行為である。
次に襲撃は占い師を殺害して、占い師の機能を停止させる行為である。
最後に決め打ちは信用勝ちによって真占い師を処刑し、占い師の機能を停止させる行為である。
以上の3択から分かることとして、そもそも陣形と進行は人外がイニシアティブを握って意図的に形成している。
しかしながら村陣営の勝率は人外陣営を優に超える。
それはなぜかといえば占い師の結果は絶対の情報であり、強力な推理材料に成り得るからである。
占い師の結果が増えれば増えるほど村陣営は絶対の情報をもとに正確な推理を展開してしまう。
以上を踏まえて人外陣営はまず占い師を確定させない陣形を組み、なるべく早い段階で占い師の機能を停止させるような進行を採るべきである。

霊能者についての考察

霊能者は処刑した人物を村人か人狼か知ることができる。
先述の占い師とは異なり、処刑を介在しなければ結果を得られない特徴がある。そのため占い師よりも推理が遅れる傾向にある。また、処刑した人物が村人か人狼かを判別しても極論意味がないこともある。
よって人外陣営にとって霊能者の結果自体は脅威に成り得るケースは少ないため、積極的に霊能者の機能を停止させる必要もない。
ただし霊能者が単独COをしている陣形自体が人外の不利を誘発するということには留意しなければならない。
単独COということは信用度は必然と高くなるため、進行役として村の指針を示すだろう。これが無能な進行役であればよい。しかし有能な進行役であった場合には、たとえ占い師の機能を早々に停止できたとしても今度は霊能者という脅威と対峙しなければならない。
それを嫌う場合に限っては霊能者にも騙りを出すという陣形選択をして、進行を阻止することもやぶさかではない。

まとめ

人外陣営の陣形、進行に対する基本思想は概要のとおりである。
今回は主なものとして占い師、霊能者の2つの役職を挙げて考察を述べた。
本稿の基本思想を生かしてもらえば人外陣営における陣形、進行選択の一助になると考えている。
今後も主に人外視点に立って、人狼ゲームの思想や戦術を述べていく予定である。


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