マイケル・サムについて(20150828追記)
昨年のNFLドラフトで、史上初のオープンリーゲイ選手としてドラフトされたマイケル・サムについて(あれだけ大騒ぎされたわりに)追ってる人が少ない印象なので、自分なりに整理してみた。
2014年
*指名は全体249番目。そもそもこのレベルの評価の選手が、トレーニングキャンプ後にプロ選手として残ることは多くない(磨いて光る原石だったらチームはラッキー)。
*188㎝/118㎏という体格はDEとしてはやや物足りない。
*彼を指名したRamsのDEは、オールプロに選ばれるレベルの選手(クリス・ロング、ロバート・クイン)が先発メンバーだった。
*予測通り、彼はシーズン開始前に放出され、CowboysのPractice Squad(PS/練習生)として契約するものの、1か月半ほどで放出される。イチPSの放出についてオーナーが記者にコメントを発表したのは前代未聞。
2015年
*CFLのMontreal Alouettesと2年契約。
*キャンプ中に突然消えたり、Instagramに葉巻写真載せたりと奇行も。
*チームと再合流してシーズン開始するものの、第6週終了時点で未だ出場機会なし。Depth Chart(先発表)でも控え選手として扱われている。
やー、難しい。彼を指名したRamsは2013、2014年共に地区最下位。契約したAlouettesも、現在のところ最下位です。弱小チームのイチ控え選手/PSという立場の彼の去就や出場について、球団側はコメントを出さなければならない。「彼を放出するのは/出場機会を与えないのはLGBT差別ではない」というのをアピールしなくてはならない。そしてCFLならではの大変さがある。それは彼がアメリカ国籍をもつ「International Player」であるということ。外国人選手の在籍人数についての制限がある(まあ当然ですが)。CFLにいる限り、カナダ人選手より先に切られる可能性があるわけです。なのに奇行しちゃうしなあ。色々な意味で扱いにくい選手という印象は拭えない。
*2015年8月14日 サムはフットボール界からの引退を宣言。
https://twitter.com/MichaelSamNFL/status/632333545831301120
https://twitter.com/MichaelSamNFL/status/632333710017167360
https://twitter.com/MichaelSamNFL/status/632333816665735168http://www.nfljapan.com/column/68385.html
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