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共産党の募金に関するデマについて

(追記:初めて書いたnote記事がこんなに拡散されると思っていなかったので、適切でなかったと思う表現は削除しました。題名も変更しました。雑な言葉遣いで書いてしまって申し訳ありませんでした。JCPサポーターさんがXで紹介してくださったようですが、これは党と無関係の私が個人的に書いたものであり、公式の見解ではありません。ここに書いてあることが全てではないので、気になることがあれば共産党や赤旗のホームページを見てください。)


現在、共産党の募金に関するデマがかなり拡散されている。それらは公式HPなどで公開されている情報を見れば事実と異なっていることが分かるので、ここで簡単にまとめておく。

この記事では、定番のデマについていくつか紹介する。

①(この画像を貼って)「募金の一部しか被災地に届けていない」というデマ

画像①

この画像①のツイートでは、千葉県の共産党の方が県内の自治体に募金を届けたと報告している。このツイートの「一部」という言葉を切り取って、それ以外の募金は被災地に届けられておらず、党のお金になっているというデマが流れている。当然そんなことはなく、ここに書かれた「一部」という言葉は、集まった全ての募金額のうち千葉県の自治体に届けられた分のことであり、それ以外の募金は他県の自治体に届けられている。

台風災害というのは一つの県だけでなく複数の県で被害が出ることが多い。この募金を行った2019年に起こった「令和元年東日本台風」の概要は以下の通り。

令和元年東日本台風は、2019年令和元年)10月6日3時にマリアナ諸島の東海上で発生し、12日日本に上陸した台風である。静岡県関東甲信新潟県および東北地方などで記録的な大雨となり、甚大な被害をもたらした。またこの台風は、昭和54年台風第20号以来、40年ぶりに死者100人を超える台風となった。

Wikipediaより

この概要からも分かるように、令和元年東日本台風は静岡県から東北地方までかなり広範囲で被害をもたらした大規模な台風であった。当然募金の届け先である被災地も広範囲で、複数県になる。

そのため、共産党は以下の107自治体(2県73市2区27町3村)に集まった1億2284万1323円の募金を届けている。

義援金のお届け自治体
 (岩手県)宮古市、久慈市、釜石市、大船渡市、一関市、山田町、普代村、大槌町、田野畑村
 (宮城県)仙台市、石巻市、角田市、大崎市、丸森町、大郷町
 (福島県)福島県、郡山市、須賀川市、いわき市、相馬市、伊達市、本宮市
 (茨城県)水戸市、常陸太田市、常陸大宮市、ひたちなか市、大子町、城里町
 (栃木県)宇都宮市、足利市、栃木市、佐野市、鹿沼市、那須烏山市、小山市、茂木町
 (群馬県)高崎市、富岡市、太田市
 (千葉県)千葉市、市原市、佐倉市、八街市、富里市、旭市、匝瑳市、香取市、茂原市、山武市、木更津市、袖ケ浦市、君津市、富津市、館山市、南房総市、鴨川市、東金市、大網白里市、四街道市、東庄町、横芝光町、長南町、長柄町、鋸南町、神崎町、九十九里町、芝山町、大多喜町、多古町
 (東京都)大田区、世田谷区、八王子市、調布市、狛江市、あきる野市、八丈町、大島町、日の出町、奥多摩町、新島村
 (神奈川県)川崎市、相模原市、箱根町
 (長野県)長野県、長野市、須坂市、飯山市、佐久市、千曲市、中野市、上田市、小布施町、佐久穂町
 (静岡県)焼津市、伊豆の国市、函南町、小山町
 (埼玉県)東松山市、さいたま市、春日部市、坂戸市、川越市
 (佐賀県)武雄市、佐賀市、小城市、多久市、大町町

しんぶん赤旗 HPより

上記の説明の通り、画像①のツイートは、全額のうちの一部を千葉県内の自治体に届けましたという報告であり、それ以外の募金は他県の自治体に届けられている。

②(この画像を貼って)「救援募金を党活動に使っている」というデマ

画像②

この画像は意図的に二つの異なる募金を混同させるように作られている。まず、東日本大震災のときに共産党は⑴被災地支援のための「東日本大震災救援募金」と⑵被災地にある党機関を支援する「被災地党活動支援募金」という2種類の募金を別々に集めていた。もちろん口座も別である。

⑴の「東日本大震災救援募金」については、被災地の自治体に直接寄付したり、支援物資を購入して送ったりすることに使われるもので、主に街頭などで集めていた。⑵の「被災地党活動支援募金」については被災地にある党の建物の修復や、被災者救援の先頭にたつ現地の党組織の活動支援に使われるもので、主に党員や支持者が集まるつどいなどで集められていた。要するに、被災した仲間たちへのカンパである。

画像②の、上半分にある写真は⑴の募金を街頭で集めている場面である。一方、下半分の内訳は、⑵の募金の使い道が記されたものである。

この画像を見て共産党が救援募金を党活動に使っていると誤解してしまった人がたくさんいるようだが、上記での説明の通り、画像②の上半分の写真のように街頭で集められた⑴の救援募金は現地の自治体に義援金として送るなど東日本大震災の被災地に届けられ、画像②の下半分の内訳に使われているのではない。この下半分の内訳は、⑵「被災地党活動支援募金」として被災地の党活動のために使いますと目的を伝えた上で、党員や支持者のつどいなどで⑴の救援募金とは別で募り、被災地の党機関に届けられたもので、街頭などで⑴の救援募金として集められたものではない。
私がここで書いた内容は、赤旗のサイトで検索すればいくらでも出てくるので、画像を見てそのまま信じるのではなく調べてから判断してほしい。

③(この画像を貼って)「被災地救援以外の党活動にも募金を使っている」というデマ

画像③

これに関しては、①熊本の被災地救援②北海道5区補選支援③党躍進のためという目的の異なる募金を分けずに集めてしまったということでツイート主の香西さんが誤りであったと謝罪し、全額を熊本の被災地支援に充てている。

党員や支持者の集まる演説会で、"上記の①②③の3つの名目"と、"お寄せいただいた募金は以上の3つに分けて活用させていただきます"と書かれた封筒で募金を集め、その合計を①②③に3等分するという集め方を行ったが、被災地救援のための募金と補選支援や党躍進のための募金という性質の異なる募金を一体にして集めたことは不適切であったとして謝罪し、全額を熊本に届けた。誤った集め方をしたことは反省し、二度とないよう気をつけるべきだ。このツイート画像が拡散され、被災地救援募金として集めた募金を全額届けずにその一部を党の活動費として使ったという誤解が生じているが、前述の通り、被災地救援募金のみでなく3つの名目で集めたもので、かつ集め方が良くなかったとして全額を熊本に届けており、党の活動費として使用されていない。

④元党員による街頭募金についてのデマ

この画像は、去年あったトルコ・シリア地震への救援募金を街頭で募っている様子である。

↓これは募金の時に一緒にいた方のツイートで、入金伝票も振り込み明細票もコピーして保管されていることが分かる。1円単位まで全額災害募金係に振り込み、全国から集まった募金を国会議員がユニセフ、UNHCR、WFPなどに届け、HPで金額と寄付先が公開されている。

寄付先と金額

WFPに500万円

トルコ大使館に500万円

ユニセフに500万円

UNHCRに500万円

ユニセフに1162万1530円

募金額の合計3162万1530円を全額、国連機関や大使館に届け、その都度報告している。
内訳は上に添付した記事の通り、WFP ・トルコ大使館・UNHCR・ユニセフにそれぞれ500万円ずつ、合計2000万円を寄付し、残りの1162万1530円を後日改めてユニセフに寄付している。

上記で説明した通り、入金伝票や明細票はコピーして保管されており、寄付先とその金額も公開されている。どういったタイミングで集計結果や寄付先を尋ねたか分からないが、この2/12の街頭募金の集計は入金伝票から18157円とわかる。寄付先については、下に添付したツイートで尋ねた際にユニセフや赤十字が候補に上がっていたと証言されているように、全国から募金を集めてそれを複数の国連機関などに送るため、聞かれた時点では寄付先が確定していなかったか、または聞かれた相手がその時点ではどの機関か把握していなかったのではないだろうか。

この方のツイートはかなり拡散されていて、誤解してしまった人も多いと思う。1円単位まで金額も寄付先も公開しているので、SNSの情報だけで判断するのではなく調べてから判断してほしい。




共産党さんは、SNSでデマや誤解が生じていたら、公式で丁寧に証拠を示して事実を説明した方がいいのではないだろうか。そして、度を超えて悪質なものについては訴訟も検討してほしい。

(取り急ぎこの記事はここまでとする。急いで書いたので、誤字や間違っている部分があるかもしれない。見つけ次第更新する予定。)