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上司に切れてしまった話

いい上司にめぐりあうことは難しい。

あるイベントでの出来事。
それはオフィスで行われるイベント。
この会社の収益の大部分を占める。
なので、その前には社長がピリピリし、ちょっとしたことで切れる。
そして、社内の雰囲気は最悪になる。

このイベントのスタッフにはお弁当がつく。
その日は自分も含めバックオフィスのスタッフも
お弁当をもらえるありがたい日であった。
というか、バックオフィスもこのイベントのために働いているのだが。

しかし、ある日、イベントの収益が予想をはるかに下回った。
翌週、社長は社員を集め、こう言い渡した。
「コストカットをする。」
ダメ企業あるあるの始まりである。

そして、バックオフィスへのお弁当は中止された。
まあ、ここまではしょうがない。
中小企業だからね。

でも、イベント当日のバックオフィスは3人~5人くらいなのである。
年に10回もないイベントで5人分のお弁当を削るコストカット。
経理部長のただのパフォーマンス。
バカバカしい。

そしてある日のイベントの当日。
上司からイベントの"リアルタイム"バックオフィスを命じられる。
このイベントはまったく休憩がない。
食事の時間もない。

なので、「お弁当もらえますよね?」と聞くと、
「いいや、直接のスタッフじゃないからね。」
との返事。

さすがに頭に血が上った。
え、ロボットじゃないんですけど。
との気持ちをぐっと抑えて、仕事に励む。

そして、15時ちょっと前、ようやく仕事を終える。
もちろん食事をしていない。
機嫌悪さマックスである。

そこに能天気な同僚がイベントから戻ってくる。
余計な一言を自分に発する。
カチンと来る。
そして、私は同僚に噛みつく発言をしてしまう。

しかも内容は上司への怒りである。
それも上司に聞こえるようにである。
自分でもたちが悪いと思ったが、感情がおさまらない。

「こっちは食事してないんだよ。」
「あら、なんで?」
「お弁当なしだっていうんだ。食事の時間なんてまったくないのに。」
「そしたら、誰かに頼んで買ってきてもらえばよかったのに。」

火に油を注がれてしまった。
もう炎上である。
そのあと何を言ったか覚えていない。
とにかく、手遅れである。
上司は沈黙を決め込んでいたが聞こえていないはずがない。

しかし、言いたかったことはこれである。
「私はロボットではない。
腹が減っては仕事はできぬ。」

きっとこの上司には理解してもらえない。
だから決めた。
上司の命令にはこれから「No」と言う。



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