瑞原さんの清一色について考察してみた

清一色

Mリーグで瑞原さんが見逃した清一色が上記の手牌だ。
今回はこの手牌を参考に実践における清一色の思考について探ってみることにする。

清一色を狙う時の考え方

清一色に向かう時に考える必要があるポイントとして、
大きく次の2つに分類することができる。
●門前で進行するパターン
●鳴きを入れるパターン
大きく分けてこの2つに分類できるので、
 それぞれのパターンについて考察していくこととする

門前で進行するパターン

実戦で気をつけなければならない点として、
聴牌時の待ちについて予め頭の中で考えておく必要があるという事。
理由は聴牌気配を他の対局者に気付かれないようにする為だ。
その為には打牌のリズムを一定に保つ必要があり、
聴牌時になって長考していると、途端に対局者に気付かれてしまい当たり牌が出てこなくなってしまう。

そこで準備しておく必要のある思考として、
イーシャンテン時に「何をツモったら何待ちになる」という点だ。
具体的に瑞原さんの牌姿を使って、
どういった思考が必要なのか?考察してみることとする。

123444567789Xの変化形 門前編

※前提:Xは余剰牌とする
ツモ1→1123444567789 待ち:1.4
ツモ2→1223444567789 待ち:2.3
ツモ3→1233444567789 待ち:2.3.5.8
ツモ4→1234444567789 待ち:1.7
ツモ5→1234445567789 待ち:3.5.6.8
ツモ6→1234445667789 待ち:5.6.8.9
ツモ7→1234445677789 待ち:4.7
ツモ8→1234445677889 待ち:3.5.6.8.9
ツモ9→1234445677899 待ち:6.8.9

↑↑↑
このようにイーシャンテンの段階から1~9の牌についてツモってくることを想定し、それぞれの場合の待ちがなんであるか?考えておく必要がある。

さらに実際の局面は途中で止まることなく進行し続けるので、
その局面の内容や他対局者の動向についても理解・把握しながら打ち進めていく必要がある為、その際の思考を脳内で同時並行且つ複数走らせなければならない点が厄介なところだろう。
↓↓↓
続いて今度はもう1つのパターン、
鳴きを入れるパターンついて考察してみよう。

鳴きを入れるパターン

鳴きを入れるパターンで気をつけなければならない点は以下。
・どの牌が出るか?
・いつ(何巡目)出るか?
・どこから(上家・対面・下家)出るか?
・ポンorチーの選択
・その時の自分のシャンテン数
・場に捨てられている枚数

という6つの要素を同時に考察しつつ、加えて他対局者の動向を把握しなければならない為、かなりの能力が要求されることとなる。

逆に門前の時と比較して難度が下がる点としては、
鳴きによって手牌が短くなる為、待ちの組み合わせが少なくなるので、
その点については比較的楽に進行できる部分だろう。
門前で進行するパターンと同様に鳴きを入れるパターンについても、
次の項目で検討を進めてみることとする。

123444567789Xの変化形 鳴き編

※前提:Xは余剰牌とする
1(上家)→1444567789 123チー 待ち:1
2
(上家)→2444567789 213チー 待ち:2.3
3(上家)→3444567789 312チー 待ち:2.3.5.8
4(全て)→1234567789 444ポン 待ち:1.7
5
(上家)→1234445789 567チー 待ち:3.5.6
6
(上家)→1234446789 657チー 待ち:5.6.9
7
(上家)→1234445677 789チー 待ち:4.7
8
(上家)→1234445678 879チー 待ち:3.5.6.8.9
9
(上家)→1234445679 978チー 待ち:8.9

※リャンシャンテン・サンシャンテンと検討しようとすると、
 膨大な量になる為、今回はイーシャンテンに絞って検討することとする

1~9のパターンについてそれぞれ考えてみると、
こんな感じの評価になるだろうか。
・1:△
・2~6:○
・7:×
・8~9:○

こちらもノータイムで反応出来るようになる為には、
日頃の鍛錬が必要だと思う。

総評

清一色について、門前と鳴きそれぞれのパターンで考察してみた。
今回は待ちをメインに検討したが、実際にはこちらに加えて点棒状況というものが存在するので打点も加味して検討することが必要になるだろう。
そう考えると、清一色というテーマに対して完璧に対応出来るようになるにはかなりの能力が要求されると思う。





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