種をまく人

なんだか一歩も前に進めていないような気がしています。

時間も進んで、きっと成長もして、次々と進んでいる中で、

とても奥の方にある、あった、死ぬほど大事にしていた、一緒に戦ってきた宝物が、まだ後ろで光っています。

その光を忘れられなくて、ついつい後ろを向いてしまいます。

向いてしまわなくても、意識は宙を舞います。


弱いですね、弱いですよ。


またこれが共有できてしまう仲間がいるから、難しい。

そりゃあ「あの頃は、」とか言っちゃいます。

だって、その時、命を懸けて闘っていた「あの頃」なのだから大事に光りますよ。


僕らは前を向かなくちゃいけない。

前へ、前へ。

だって前にしか道はないのだから。

種をまかなくちゃいけない。
たとえ、明日世界が終ろうとも、種をまかなくちゃいけない。

それが僕にできることだから。


僕にできる最大限のことを、僕は僕の人生のために、僕自身の機嫌を取るために、種をまく。種を植える。


今日、久々にピンクと水色と白が美しく光る夕陽を見ました。
このためにここまで生きて来たのだと思いました。


人はひとりだからね。ひとりぼっちだからね。
出会うってことは素敵なことだ。

愛をもって。明日を迎えよう。


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