Draw a line

細い線を描く僕のペンは
行き先をいつも決めてない
行き当たりばったり
たまに行き止まり
のらりくらり
それでも早いボールだけは避けてきた
凹んで死にたくなる夜も気付けば明けて
舐めときゃ治る程度のただのかすり傷

泣き虫だった君はいつの間にか全然泣かなくなった
でも本当の笑顔も長く見てないな
どうやって笑わせようかって
いつから考えなくなった?

大人になる為の代償を払って
僕は一体どこへ行きたかったんだろう?
子供に戻る為には捨てなきゃならないものが山ほどあって面倒くさいや
太い線を描くあいつが羨ましくて
迷いない横顔を憧れて見てた
まっすぐな放物線にも終わりがあるってこと
あの頃の僕は知らなかったから

のらりくらり
かわしてきたボールが一気に僕に向かってきても
もう逃げないで真正面から当たってやろう
そして腫れた瞼で
狭まれた視界で
どんな線を描けるだろう?

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