春の風


僕の首筋を掠めていく
春の前の風
薄っぺらい言葉で埋めていく空間
流れて消えていく悲鳴を
僕の心に落としてく
ちゃんと

重なってみないとわからないのは
体じゃなくて心
目を見ただけで分かることもある
でも手を伸ばすは僕じゃなく君の方だ
そしたらどんなに離れてても
必ず掴んでみせる

幸せな瞬間はそう何度もは訪れないさ
帰りたくないぐらい楽しい夜も数えるほどだろう
だからこそ僕はギターをかき鳴らしながら思うんだ
この一漕ぎが
一滴の水が
いつか形を成しますようにと
生まれる前から願ってた
誰かの幸せが
目に見えて明らかになりますようにと

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