Her


あなたなんて好きじゃないわよ
彼女は乾いたような瞳で
僕を見ている
だけどさっきから手は太股を伝い
際どい大人の駆け引き

汚い言葉や泥々のメイクはもう卒業したの
そんな素振りで振り子が揺れる
彼女の心の奥の牢獄にいる
少女を許してあげたい

シャンパンの泡が消えてなくなる前に
彼女の唇を塞いでしまいたい
むせかえすような薔薇風呂の中で
ゆっくり落ちていく
チョコレートをミルクに落として
素顔の彼女が微笑む
愛しているよを信じないなら
なにも言わずに抱き締めよう
首筋から薫るは永遠の、、、

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