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リアル 完全なる首長竜の日

黒沢清という監督の撮る映画は不気味だ。
怖いとか、気持ち悪いとかより不気味。
私が初めて見た黒沢監督の映画はCUREという作品だった。
この映画の不気味さは今でも鮮明に思い出せる。
リアル 完全なる首長竜の日という作品は決してホラー映画ではない。
むしろとても愛に満ちたラブストーリーだと思う。
が、しかし見終わった今私の頭に残ってるのはやはり不気味さだ。
黒沢監督の撮り方はいやらしいくらい計算されてる。
どういう風に撮れば怖さが増すか、不気味さが増すかをちゃんと分かってる。
ほんとに大好きだけど大嫌いな監督だ(笑)
主役が佐藤健と綾瀬はるかなんて全く関係なく、この二人の爽やかさとかお構い無く、監督の作品はやはりリアルだ。
作品のタイトル通りだ。
でも、監督の作品のリアルさは今に始まったことではない。
監督はずっとリアルを追求して撮ってる。
私が不気味な映像を嫌いながらもどこかで心惹かれてしまうのはそこなのかもしれない。
まぁ、作品の内容に関しては何か最初から先が読めちゃって面白くなかったなぁ。
なんか、もっと裏切ってほしかったなぁ。
最後の最後、え?!って思わせてほしかった。
あ、欲しがりすぎ?
サプライズ欲しがりすぎかな?
多分、原作がなくて監督が一から作ってたらこの作品はホラーになってたね。
さて、次はどんな不気味を見せてくれるのか、楽しみ半分怖さ半分で待ってます。

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