ジョニーは風に吹かれて


臆病風に吹かれて
またジョニーが逃げ出した
ピンクの革ジャン落とした
あのどす黒い溜め池の中みたいに
お前の心はいつだって
曇ってる
ジョニーは俺で
俺はジョニーだ

雨が降る前の苦しそうな空が好きだ
カフスボタンが飛んでったブルームーンの下を
また走り抜けてった
ジョニーは言った
感情のない嘘は真実に変わる

これ以上何がほしい?

くだらない言葉で終わらせてくれ
そしたら笑って
汗かいて忘れて
一瞬晴れた空を見上げられるかもしれない
手のひらが寂しいと彼女は言ったのに
俺の手のひらは冷たくて
こたえられなかった
ジョニーならなんて言うかな?
嘘でもいいから愛がほしいと
食らいつくようにキスをして
ほんとはそれだけでよかった

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