冠到杯〜五人目〜を終えて

はじめに

大喜利を初めてちょうど11ヶ月の節目の日、冠到杯で私は初めて大会の本戦進出を果たしました。
本戦では何もできなかったけど、この冠到杯で本当に沢山のことを得ました。今回は思考整理も兼ねて少し文章に起こしてみようと思います。

予選前

緊張しすぎて所々記憶が飛んでおり、私の後にトイレに入った水猫さんに「私はトイレを流していましたか?」とDMしました。流してました。

予選

1問目
お題【「今週も大発見はなさそうだな…」と思った探検番組のナレーション】
の私の1答目、

「さあ、今週も小遊三に似ているおじさんは見つかるのでしょうか」

大きな拍手笑いを起こせました!!!

縛りの少ない1要素、うっすら嫌なことや日常の些細なことを落とし込める、といったような、私が比較的やりやすいお題だったのがかなり大きいと思います。あと、この回答は前半に出してたからウケた回答な気がします。あくまでも番組冒頭のナレーションなので…
ここを計算したうえで出せたのは自分の中で成長できた部分なのかな?

ただ、その後はこれといった爆発を起こすことができず、冠到杯の3分3問通しの印象審査には全く歯が立ちませんでした。2つ隣でクマ牧場さんがドカドカウケてて焦っちゃったのも良くなかった。
冠到杯では1答をしっかり練ることを目標にしてたのに、それができなかった未熟さが悔しいです。

敗者復活 足喜利

足喜利は、手数よりも練った1答が求められる、回答単体をよく見てもらえる、自分の中では苦手意識が他より少ない嫌だお題が出る、など私が絶対に勝ち抜きたいルールがギュッと詰まってたので、かなり前向きに挑むことができました。

お題は
【こんな雪合戦は嫌だ】
【こんな工場は嫌だ】

どちらも物ではなく情景について回答するお題(=縛りの少ない1要素)だったので、これまた私に味方してくれました!

通過したのは、

お題【こんな工場は嫌だ】

「ピンク色の便器を"女子用"として作ってる」

拍手笑いが起きて、審査員の御三方から手が挙がった瞬間、嬉しすぎて飛び跳ねてしまいました!初めての本選進出確定!!これを冠到杯で達成できたのが本当に嬉しかったです。
それで、その辺から記憶ないです。前口上楽しみだな~とか思ってました。

そんでもって回答キモい!キモすぎる!!
観覧にいらしてたニシダさんが、敗復通過者と通過回答をまとめた画像をツイートされてたんですが、それで初めて自分の回答を客観的に見てゲーとなってしまった。嫌だお題だから良いんだけど。

この結果を受けてシュヴァルツや気球マイスターがDMを送ってくれたり、近くの人たちに「おめでとう!」って言ってもらえたりしてめちゃくちゃ嬉しかったです。
足喜利頑張りたいね~って敗復前にに話してた納屋の鍵さんと一緒に上がれたのも嬉しくて、2人でグータッチしちゃいました。最高!

あと、予選をストレート通過した水猫さんに「本戦で会いに行きます!」って宣言してたんですけど、足喜利の後でニコニコの水猫さんに「やったじゃ~ん」って言ってもらえてちょっとだけ泣きました。

本戦

敗復を見てて一番当たりたくないな〜と思ってたのが伊坂さんでした。その時から伊坂さんにすごく追い風が吹いてるような空気感になってて、この勢いのまま来られたら嫌だなぁ…と。

本戦隣の席でした。ぐえー。

2番目に当たりたくなかったのがまごまごさんでした。
まごまごさんがめちゃくちゃ面白くて私自身めちゃくちゃ大好きっていうのもあるんですが、何より前日の男女タッグトーナメントで我々のタッグはまごまごさんに完全に轢き殺されてしまったので、何となく嫌だったからです。

本戦隣の席でした。ぐえー。

実際の本戦でも御二方が両隣でバンバンウケてて、1問目の途中で完全に心を折られてしまいました。
集中するために他の人の回答を聞きすぎないようにしようっていうのは心掛けてるんですけど、不安で注意力が散漫になってしまい、ほとんど何も出来ず終わってしまいました。

本戦は、もっとできた!という気持ちも無くはないんですが、どちらかと言うと気持ちの時点で負けてしまって大喜利自体のコンディションを崩してしまったことの方が悔しいです。

記念すべき初前口上


冠到杯を経て見つけた弱点

今回確信した私の大きな弱点は、
「大喜利がかなりメンタル依存であること」
です。

これは、足喜利の

・他の人がウケても挙手が足りなければ自分にもまだチャンスがある
・回答を練ることが求められる(=必要以上に焦らなくていい)
・体制次第で他の人の回答やウケをある程度シャットアウトすることができる
・1答ウケたら巻き返されることなく終われる
・比較的苦手意識の少ないお題が出る

という形式で勝てたことで確信に変わりました。
私は、近くにいる人がウケていると「ヤバいヤバい!!!」と焦って空回りしてしまうことが多く、予選や本戦ではそれが露骨に出てしまいました。困って感覚に頼りすぎて伝わらない回答しか出てこなくなる、という悪循環に陥っていたことに今になって気づき、かなり反省しています。

しかし、足喜利ではお題との相性もあって自信を持って落ち着いて回答を練ることができており、いつもと頭のリソースの配分が違ったような感覚がありました。

つまり、気持ちのコンディションさえ整っていて、落ち着いて考えることができるようになれば、私はもっと一発のクオリティを高められるのでは?ということなんです。

大喜利そのものの実力をつける必要があるのは言わずもがなですが、メンタルに関しては気を付ければ今日からでもできること。

これからは

・伝わりやすい表現を心掛けること
・落ち着いて回答を練ること
・回答を聞きすぎない、「まだ巻き返せる!」という気持ちを持つ、など周りに動じないこと

の3つを目標にしていきます!
気持ちで負けない!!

おわりに

冒頭にも書きましたが、冠到杯〜五人目〜は奇しくも私の初生大喜利からちょうど11ヶ月の節目の日でした。

ギリギリ1年以内に大会での本戦進出を果たすことができて、正直安堵の気持ちが非常に大きかったです。

私の完全同期はこんぺいとう雑誌とおだンゴさん、始めの一歩の同期は2組ちゃん、まきびしさん、おかしいさん、エイトさん…などなど。
歴の近い人たちが沢山結果を残していく中で私は全く前に進むことができず、この1年間は何度も苦しい気持ちでいっぱいになりました。

しかし、今回はやっと本戦進出という結果を残すことができ、私もまだ大喜利を続ける資格ができたかな?という風に少し前を向くことができました。

ここからまた1つずつ積み上げて、たとえ自分のペースではあっても少しでも遠くまで行けるようになりたいです。


主催の羊狩りさん、解説の六角電波さん、運営の皆様、そしてご一緒した全ての皆様、素敵な1日本当にありがとうございました!

やや不安さん優勝おめでとうございます!!!!!!

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