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ニューハーフが相席屋The single(おひとり様向け相席屋)に男側で行ってきたよレポ✍

筆者プロフィール🙋‍♀️
名前:ゆな(相席屋プロフィールでも同じ)
年齢:28歳
東京都新宿区在住
職業:スタイリスト、カメラマン
表記年収:600万円
実際そんなとこだと思う
⭕️髪の毛が赤いので待ち合わせで確実に人と会える
ニューハーフだけど女の人の方が性対象的には寄ってます、みたいな書き方をした

🗓行った日2022年3月27日

その日の私は昨日のバカ飲みもあり二日酔いを抱えつつも仕事に勤しみ、業務は追加予約もなかったために早めに終わった。
いつもと違う時間の流れとなると過ごし方にも悩み、何だか私手持ち無沙汰になるもので…

職場と家の往来ばかりだと忙しないルーティーンの最中では考えることと言えば今日の晩飯と次の日の仕事の支度で手一杯となるところが今日に限っては余暇が多い。

そういう時に「今暇〜?」だとか気軽に聞けるツレがいることは嬉しいことで、20代後半のアラサーが大学から大した交友関係を築かなかったアダはこういう所に出ていた。
仮に友人がいたからと言ってそういう相手との継続した交友関係を持てるほどの時間の余裕も持てなかった。

そんな時に携帯電話のマッチングアプリは未だ見ぬ出会いを提示して誘ってくれそうな気持ちにもさせてくれた。
シンプルなデザインのアイコンがマンガアプリ等と共にアプリ欄の片隅にファイリング等の管理をされずに乱雑に放っぽりだされている扱いなのに
都合のいい時だけ呼び出されて、自分の勝手都合のいい様子に苦笑いが出る。

1人で声を出すのも億劫になる部屋の中で睡眠不足の目をブルーライトで追い討ちをかけて疲労感で潰してしまってそのまま寝落ちてしまおうという気持ちと…
それに反してこの画面越しにいる誰かとの交友や同じ気持ちをした人との寂しさを埋め合えるような時間を恋しくする心地を混在させていた。
多分、女性ホルモンとか生理用ピルだとか、そういうものの作用もあるとは思うんだけれども
男性に起き得る、性的衝動はこの際には少なかった。
というか、男性からの性的対象となってからは男性から否応もなしに勝手に性的消費物として見られる辛さが身に染みて、到底男女問わず所謂ワンナイトを考えることはあまり出来ない心持ちになっていた。

けれども自分の色メガネに適いうる人を探して、画面を左右に指で動かしているのを少しでも客観視すれば、自分を棚に上げて人に可否を付ける傲慢さが自分にもしっかりと存在していることを再確認させられて、身勝手さを自覚した。

何人かの人とマッチングして、メッセージを交わすけれども、好感のあるメッセージだけでは気持ちが満たせるわけでもなくて結局は人の肌との重なりを求める気持ちが拭えず
お見合い喫茶について検索した。

新宿でも、それほど店舗数が多いわけでもなく、得体の知れない店や、騒がしいクラブに1人で行く思い切りもなくて
名前も聞き覚えのある相席屋に行くことにした。

The singleに行った理由は、単純に無印の相席屋よりも先に見つけたからで、けれどもホームページの真面目な出会いを提示しする様なデザインには自分のしょうもない感情は軽く感じたのでギリギリまでは無印相席屋を探したけれども、寒さも相まってとりあえずはThe singleに入った。

靖国通り沿いのビルの6階に位置する繁華街のど真ん中に位置することもあり21時の相席屋は女性満席、男性残り僅かとなり日曜日にも関わらず盛況。

入口は詰まり気味で、その詰まりの理由は、専用アプリケーションへの会員登録や、利用規約の説明が長いことにあった。

そこで、パッと見に私の後に来た女性の印象はと言うと…
皮脂に浮いたファンデーションの30代半ばの3人程度の黒を基調とした目立たない服装の人達で…
解りやすい「婚活女子」だった印象。

男性は服装もまちまちではありつつも、遊び盛りを感じるウェイ系な印象で、友人と2人で、という人もいた。
アプリケーション登録の必要を要求されると、それで顔を曇らせて帰る男性も数人いた。

現住所記入やニックネーム記入、年齢詐称防止も兼ねた年齢確認を終えて、入口で10分弱を要した記憶がある。

入口から垣間見える内装はほの暗くて落ち着いた印象で、シンプルな完全個室の小洒落た居酒屋を想像すればそれで間違えない。

利用料金は男性20分2200円で女性は無料。

後から知ったのだけど、食べ物が一切出なくてそれがキツかった。

角部屋に案内されて3分待つ。
その間に、なるべくプロフィールを埋めて会話の糸口にしておいて、お待ちかねのお相手が来た。

ざっと読んで身長155cm、体重50キロ強程の俯きがちな29歳女性(年齢は明記される)のメガネの女性がいらして、酷くどんよりした様から、自分があんまり期待に添えた相手ではなかったことが分かったしお通夜後みたいな幸の薄い雰囲気が近寄り難い人だった。
正直チェンジ使えたら使った。

「それでは、これより20分お話し頂きます。どうぞお楽しみください。」
そう言われて、多く砂を含んだ砂時計をひっくり返す店員さん。

会話はというと、好きな俳優さんだとか、この店舗の来店頻度とか、なるべくプライベートに触れず、バーに立ってた時にお客さんへの話し相手になった時の心地を思い出した。

酷くカサついて、自由奔放に飛び回る髪の毛を見ると、洒落っ気を持たずにこれまでの人生を歩んで来たことがよく分かって、正直言うとボソボソと話し、頑なにマスクを外さずに身を守るみたいな態度を取られていたことが印象深くてめちゃくちゃ苦手なタイプだった。
唯一覚えている相手からの言葉と言えば「え、ビジュアル系ですか?」
という言葉くらいで大してプロフィールも見られずに興味の対象としても薄く見られていた事を考えると、どうしても砂時計の減りに目がいった。

テーブルに一切の食物がないということが、壁を作る相手との会話には更にキツくて、取り皿だとかで料理を分ける、だったりの気遣いも許されなくて手の動かしようもなくて、凝り固まる。

間を繋ぐ会話をするために、普段の接客業務同等の気の遣い方をした会話で沈黙をせぬように努めてようやく店員さんが来て
「それでは時間です。画面上よりお相手の評価をして退室となります。」
と言われて、画面を見ると五つ星評価で相手を評価せねばならぬ要求を受けて、また困った。

仕方がなしに3の評価をして、案内を受けて待合代わりのレジ横の机で眉を潜めながら
「先程のお相手には何か失礼はございませんでしたか?」
と聞かれてしまうと、答え次第では相手の今後が左右されると思うと、思うことが多くとも、「特に」以外には言えなかった。

その場で延長の有無を聞かれて、延長してまた別の部屋へ。
横澤夏子さん似の深い一重をした甲高い声をしたぶりっ子気味な35歳の女性が後からいらして
「へ?」
だとかそんなリアクションを受けてから同じく会話する。
終始タメ口で、何となしに自身の美容に気をかける度合いに越したナルシズムの感じられる態度を見て、兎にも角にも褒めた記憶がある。
この人も頑なにマスクを外さない。
一切飲み物も口にしない、というかはマスクを外したくないから飲み物を飲まない様にすら見える彼女に「ここのルールか何かでマスクを外さないんですか?」と聞いてしまった程で当然店内のルールではマスクを外してはいけないルールはなかったそう。
やっぱり接客の延長のような時間となって、「こんなに丁寧に接してくださった方は初めてです」
と初めて敬語を使われたけれども、それは至極その人の態度からは理由が明白になる人だった。

なんだか2人目を終えた頃には、この記事を書こうと思っていて、経験として3人目をおかわりしたんだけど

やっぱり特筆の難しい大人しめな容姿の人がそこにいて、その人だけは幾分お酒を飲んだ様子があって、顔が結構赤かった。
その人とだけは私の仕事の話を少しして、女装をする人に面白がってくれたみたいだけれどもやっぱりこの人と出会う為に金銭を払って時間を作るのは気が進まない、と思ってしまう人でやっぱりマスクを外さずに終始話していた。
もしかしたら、マスクを外して会話した自分が不味いことをしているのか?
と思うほどに相手は顔を見してはくれなくて、話を弾ませようにも無理を感じた1時間に6600円払った。


強いて言うなれば、どんな人が来るのだろう?
というドキドキ感は楽しくて、その感覚に価値があると言っても問題はなさそうだ。

ただ偶然、私の会った3人がそうだったのかもしれないけれども
基本的に相席屋The singleで見た女性は、あんまりにも洒落っ気が無くて、婚活をするにも目立たず、私の目線から言うと
女性として自分をアピールすべき場でそれでいいのか…?

と言いたくなるような人が多かったかもしれない。

私そのものが、女性らしさを持たねば女性の一員の輪にすがれない存在だからこそ、身なりの気遣いは重く感じてしまうけど
世間の女性は、女性産まれただけで女性と認知されると考えると、なんだか世界の優しさを感じて、その現実に所詮は性を違えている自虐をしたい気持ちも出てきたけれどもそれがありのままの事実なのだと思う。

逆に言えばそういう私の思う地味な女性はきっと何処かの男性の求める女性なのであろう、と思うことにした。

きっと結婚を前提とした出会いともなると見た目への気遣いよりも大切なものがあるだろうし

彼女達も、意中の白馬の王子が現れたのであればきっと態度は大きく違ったに違いない。

多分あそこ、性的に曖昧な存在が行ってもあまりよくない。

扱いに困られるし会話にも困られる。

何よりも、あの場を結婚を前提とした出会いの場だとして、ニューハーフを結婚相手に選ぶ人は多分いないんだと思う。

ちょっとこういう場に興味がある人は、キッチリと男として男前な装いで行くことをオススメします。

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