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映画を観るようになった理由

実家で緊急事態が発生してただ今帰省中です。
実家というところは落ち着くんだけど、落ち着かないというか。
自由か不自由かといえば不自由で、このご時世だから尚更不自由です。

しばらく映画も観られなさそうなので、映画を観るようになった理由を書いておきたいと思います。
馬鹿みたいな理由なんだけど、私にとっては一つの分岐点になったのは間違いなさそうなので。
誰も読んでくれなくていいから残しておきたくなった。

実は五年ほど前から趣味で小説を書いています。
私は昔から頭の中で登場人物を作り上げて物語を展開させていくのが好きで好きでたまらない子供でした。
おまけに文章を書くのも好きなので、小説を書くに至るのは当然だったんだろうな。
世の中に発表したい!っていう気持ちは薄くて、ただ自分で考えたストーリーを形にしている。
趣味とはいえ妥協はしていないのでストーリーをどうするのかうんうん悩んだり、読み返しては書き直し、気に入らないシーンはばっさりカットしたりしています。
発表したいって気持ちは薄いとは言ったけど、少しもないわけではない。
いつかこれはというものが書けたら何かの賞に応募したいなという気持ちもある。

去年の年明け、また一つ小説を書き始めました。
書きたいと思ってしまうと止められなくて、頭の中の妄想を吐き出すように一気に文章にしてしまったんです。
ネカフェで暮らしているホームレスの若い男が主人公で、ある日小説家の女と出会う…という話。
くだらないと思われるのは承知の上で言いますが、自分で作り出したキャラクターは誰でもみんなかわいいもので、思いっきり感情移入して書きました。
二人の共通点は映画好きというところ。
書き始めた頃の私は映画なんて好きじゃないのに、なんとなく映画好きの二人にしておけばそれっぽい雰囲気になるんじゃないかなとよくわからない理由で設定を決めました。
二人が一緒に観る映画は何がいいか、ネットで検索しながら考えました。
ホームレスの男の好きそうな映画。
小説家の女の好きそうな映画。
鑑賞後、二人は感想を言い合う。
馬鹿な話ですが、観てもいない映画の感想を私は書きました。
そのうち二人はとても生き生きと映画について話し出すんですよ。
これは本当に不思議なことで、私の手を離れて二人が自由に会話をしている感覚があるんです。
その二人があんまり楽しそうだったから、私も映画を観たくなった。
そう、映画を観るようになった理由はこれです。

私の目標は作中で二人が観た映画を全部観ること。
この間観た『永遠に僕のもの』も登場していて、実際に観終わってから該当箇所をちょっと書き直しました。
ネタバレサイトでストーリーを読んだ感想と実際に鑑賞して抱いた感想は全然違う。
あれから映画をたくさん観て、二人に観てほしかったなって映画もある。

小説はなんとか完結しました。
きっと二人はまだまだたくさん映画を観るんだなと私は思っている。
私もたくさんの映画と出会いたいです。

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