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31、小さい頃から夢に出てきていた男の子と場所

4歳の頃から私には
特別な男の子がいることを知っていた。
4歳から大人になるまで
定期的に同じような夢を繰り返し見ていた。
すごく綺麗な自然の中でその男の子と
いつも一緒にいる。
夢の中では、
とっても懐かしく感じて
よく知ってる男の子なの。
大好きで大好きで自分の一部のような存在。
その男の子は愛でしかなくて、
すごく温かい存在なの。
でも、目が覚めて現実に戻ると
誰だかわからない。
現実のどこにもいない。
現実に知ってる男の子で
あんな風に近くに感じて
懐かしい存在なんていなくて。
ずっとずっと小さいから
夢の中の男の子を探してた。
その夢に出てくる綺麗な自然の中も
すごく私はよく知っていて懐かしい場所。
あそこはどこなんだろう?
彼はどこにいるのだろう?
ずっとずっと探していた。

ある時期になると
学校でも好意を抱く子は出来た。
でも、その頃は何が違うのかは
わからなかったんだけど
彼に対して感じる感情や
彼に対して感じる真の懐かしさとは
また違った好きだった。
学校で嫌なことがあると
彼は夢に出てきた。
木々が沢山あって、
海もあって、
そんな中に一緒にいて
時にはお散歩をしてる。
天国のように幸せで
嫌なことも忘れる。
ずっとこのまま
目が覚めなければいいのにと思っていた。

学校生活はあまり好きじゃなかった。
虐め、無視、意地悪、
食い意地張ってる子、
人の物を盗む子、
理不尽さ
色々見たり体験したりした。
昨日まで仲良くしていた子が
いきなり無視するという現象もあり、
誰がターゲットになるかわからないから
みんなが人の顔色を伺ったり、
みんなが媚び売りしたり、
そんな人間関係に疑問しかなかった。
こんな中で
どうやって愛を体現したらいいの?
人間て醜い、気持ち悪い
そう感じることばかりで
いつしか心を閉ざした。
表向き合わせるのは得意。
ただ、本心は誰にも見せないと
その頃の私は決めていた。
親にも本音は
話したくなかった。
周りの人間は
何故か何か距離を勝手に
感じていた。
(今は違うよ)

夢の中の彼との時間だけが
心が休まっていた。
夢で彼との時間があるから
前に進めていたのかもしれない。
出逢う前から
支えられていた。
大人になって
いつしかその夢は
見なくなっていた。
でも彼は夢の中で言った。
『迎えに行くから』と。

だから私は幼少期から
私には特別な彼が
どこかにいて
出逢うことを知っていたし
ずっと探していたんだ。

感覚的なものだから
目に見える証拠なんてない。
でも、夢の中の男の子は王子だと感じた。
暖かさとか感性で感じるものが
夢の中の男の子と王子は同じだから。

これが肉体的に出逢う前の
私と王子のお話。

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