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正義の看守

正義はある時あやまちを犯した。

そのあやまちは、民の目には正義のわがままと映り、公平であることを失った正義は敵だ、罰せられるべきだと湧いた。正義は反論しなかった。

檻の中で正義は問う。

「看守くんは誰の味方?」

「私は法の下僕ですから」

「法は誰の味方?」

「民の味方でありましょう」

「でも、民の正義が法になるんじゃないの?」

看守は考えた。それは確かにそうなのだが、ではなぜ正義は鉄格子の向こうに?

正義が捕らわれているのはなぜだ?

「気づいたかい、世界は狂いだしている」

「けれど、一体……」

「君の力を貸してくれ」

正義は“わがまま”を言う。民の願いを正義の下へ取り戻すために。

正義が伸ばした手を、看守は慎重に握った。


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初参加です。

最近うちの職場が色々おかしいんですが、それを抽象的に言うと多分こういうことなんですな。

僕は正義に身を貸す看守でありたいです。

7/4 姫神 雛稀

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