『僕全集』(卒業記念個人誌)収録内容あらすじ

□「文紡」季刊誌掲載作品

●2011年
・夏号「All Solar no Kids ...now」
…→相棒が楽しみにとっておいたらしいチョコバーを食べてしまったら、とんでもなく怒られた。高校球児の些細な喧嘩のお話。
・秋号「My Dawn Or Key Knit」
…→小さな商会の船に乗せてもらった旅人。孤児達のために懸命に働く若い女船長の想いに触れて、封じたはずの力を解放する。ファンタジー風。
・冬号「Oh, she got no core corps, law&heir」
…→バイト先の書店でたった二人の「遊軍」のひとりに選ばれてしまった僕。スーパーな先輩が卒業するまでに、「遊軍」として一人前になれるのか?

●2012年
・春号「Let's ship in or eye jo」
…→人気俳優の橘優稀の特技は料理。それを買われて任された料理番組で、ゲストの貧相な摂食意識に怒って説教を始める。
・夏号「Summer yaw, your key」
…→貧乏専門学校生・小町梓弥に懐いたのは高校生の橘優稀。梓弥は演劇部の遠征から脱走してきた彼を一晩預かることになり……
・秋号「Os Said...」
…→浅葱谷の椎葉と言えば、その筋では知らぬもののない名門。今日は霊の成仏を手伝っているうちに、厄介事に巻き込まれた。
・冬号「いつの時代も」
…→女子会トーク。過保護だったり略奪だったり奥手すぎたり。

●2013年
・春号「スプラッタ・スクリーム」
…→「俺」は職業殺人鬼。雇い主の「スク」には感情や欲望を掬いとる力があるが、「俺」はその奥の更に隠された秘密に気づいてしまい、「スク」の本質に喰われることになる。
・夏号「赤い毒牙」
…→自治都市国家コルバニスタの海軍では、訓練生を世話する指導官の役がエリートコースの入り口だ。飛び級で就任した赤毛の指導官はぬくぬくとした軍のあり方をよしとせず、腐った患部に噛み付いていく。
・秋号「チェンジ・ノーチェンジ」
…→ブラック企業からの転職を果たした有野翔悟は、年上の恋人から結婚を迫られた。仕事はチェンジした、恋人はチェンジする?
・冬号「Genius as Wine」
…→18歳の天才クリエイター、治良省路は不器用だ。幼さ故に開花しきっていないのはどうやら才能だけではないようで、マネージャー代わりの松原椎をも驚かせる。


□「文紡」無料配布誌掲載作品

●2011年
・文化週間号「お、いたち」
・人権週間号「言えないこと」
●2012年
・新入生歓迎号「学舎離れど君を想ひて」
・文化週間号「朱に染まりし夜半、君は笑ひて問ふ」
・人権週間号「天の呪いは我が物ではなく君への貢物である故に」
●2013年
・新入生歓迎号「白くて甘い、とある」
・文化週間号「筋の無い話と色の無い話」
・人権週間号「百円玉三枚」


□書き下ろし分
●1:2011秋号「My Dawn Or Key Knit」の5年後の話
…→アッシュとの喧嘩別れの後、音信不通になっていたニーノが4年ぶりに故郷に帰ってきた。思い出の店で飲みかわし、もう一度夢を語ろう。

●2:2013春号「スプラッタ・スクリーム」の2年前の話
…→殺人請負業を営むスク——胡桃透夜はいかにしてこの世に生まれ出でたか。本体にして唯一の抗体保持者、胡桃策夜との出会いの話。

●3:2011冬号、2012春号・夏号・冬号、2013年秋号・冬号の登場人物詰め込みストーリー
…→大手書店・森文堂が新たな事業を始めるにあたり、全てのプロモーションを総合企画会社「自由職人」が引き受けた。メイン担当として携わるのはこれが初仕事となるプランナー・有野翔悟は、くせもの揃いのプロジェクトメンバーの間を奔走する。


※文紡2013年大阪文フリ有志合同誌『遊紡』収録の「欺瞞の果実」は2014大阪文フリ新刊の個人誌『花の背』に収録してありますので、こちらには再録しません。

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