見出し画像

そしてしずかにゆきのふるまち…

よくよく思い返してみるとヨーロッパ、特に大好きなイギリス、ドイツ、オーストリアには真冬に旅行している、いや真冬しかしていない。
寒さに強くて冬が好きな私でも"これは寒い!"と驚愕したのがウィーンでもベルリンでもなくて1月のロンドンだった。
夕方4時5時には真っ暗になる季節。
歴史と伝統のある石畳の町は底冷えがして身体の芯まで凍りつきそうな位寒かった。
気温マイナス10度。日本でも北海道や東北ではあり得るのに真冬に旅した福島山形はさほど寒さを感じない事の不思議。
その寒さ故か、旅行中日本人観光客に全く会う事がなかった。
現地で"地元民の行くパブ巡り"の英語オプションに申し込んだ。
後で気づいたけれど、いや、駄目だよ、東京にいる感覚で申し込んじゃね…?
有名パブを3軒はしごするツアー最後のお店では

"、こ、こーひーぷりーず…"

胃が冷えて唇や肌はかっかかさ乾燥して寒いの何のってバカだなぁ〜と。でも良い思い出(笑)

画像1

*フリー画像お借りしました

やはり1月に旅行したドイツ。
北に位置するベルリンよりも山が連なる南のミュンヘンの方が遥かに寒いけれど私にはちょうど良い感じ。
粉雪が舞う中、可愛らしい童話の壁画が描かれている民家が点在するオーバーアマガウの町に降り立った。目指すはノイシュバンシュタイン城Schloss Neuschwanstein )。
往路は馬車に乗り復路は徒歩にした。
馬車からと徒歩では目線が違って見える風景も別の感動があるだろうと…?
閑散としたお城の入り口、待ち時間0分ですんなり観光出来たのは寒い真冬の観光の恩恵かな?

画像2

*ノイシュバンシュタイン城は雪が似合う…
*フリー画像お借りしました

かの有名なバイエルン王、ルードヴィヒ2世によって建てられたお城は未完成だった。
そして王がその城に居住したのは僅か172日間だった…

私は謎でありたい。決して解けぬ謎…

王位を追われ幽閉され侍医フォン グッテンと共にシュタルンベルク湖で水死体で発見されたその王の死因も未だに諸説あり謎だ(享年40歳)。
そしてその死を悼み湖に十字架が建てられているあ、ルードウィヒ2世美しい王でもあります⤵︎

画像3

*フリー画像お借りしました

今、そしてこれから10年以上はワンコがいるので海外旅行をする事はない。
夢の様な切ない時間を回想して脳裏に焼きついた光景に浸るか、妄想旅行をする位だ。
冬になるとあの美しいお城のバルコニーに立ち、眼下に点在する可愛らしい民家を見てハラハラとひとつの物語に涙した事を思い出す。
胸がぎゅうんと締め付けられる様な苦く切ない思いで…

今、オーバーアマガウに雪は降っているのだろうか…?

良くない時も良い時も更に更に積んどく。

*皆さま、どうかご安全にお過ごしください
*読んでくださった方、いつもありがとうございます