ぽーる ゔぇるれーぬのしのように…たまにはまじめにかたる?
巷に雨が降るごとく わが心にも涙降る
『言葉なきロマンス』の中の詩、堀口大學訳から
中高校生の時、妙にヴェルレーヌにハマり堀口大學訳の詩集や上田敏の『海潮音』を繰り返しぼろぼろになるまで読んでいた。
海潮音の中にあるかの有名な『落葉』
秋の日のヴィオロンのため息の
ひたぶるに身にしみてうら悲し 〈略〉
個人的な感想だがオリジナルの詩より上田敏先生の訳が優れているんじゃない?と思う詩もある。上田敏先生、知れば知る程物凄い♪
ドイツ語は読めるがフランス語は全然出来ない私、原語で読めたらなぁ…
今も好きな詩人はジャン コクトーとヴェルレーヌかな?ハマりにハマった10代の頃よりほんの少し情熱が冷めた…いや落ち着いた感じだが本当に大好きだ。この流れで行くと大学ではフランス語を選択してそちらに力を注ぐ筈だが、何故か(私の大学では)人気のないドイツ語選択。
*ブランデンブルク門、フリー画像お借りしました
コクトーの詩集や小説『恐るべき子供たち』、『山師トマ』、『ポトマック』を読んだりコクトーの描いた猫の絵のポストカードを集めたりしていたなぁ…おフランスのパリにも旅行した。
コクトーは1936年に来日して友人の画家藤田嗣治と歌舞伎を観たり大相撲を観戦したとの事。
"相撲はバランスの芸術"
とコクトーが言ったと書いてあるのを読んだ。
やはりコクトーは独特の感性の人かな?
詩人、作家、映画監督に脚本家、バレエや舞台演出、絵画と多才な人だった。
ああそうだ、かのディアギレフ率いるバレエ・リュスのニジンスキー主演『パレード』『牧神の午後』等の台本も。
ジャン コクトーを語る時ジャン マレーを忘れてはならない。コクトーの監督した映画『オルフェ』、『美女と野獣』等で主演した美しい俳優で長らく生活を共にしていた。
"私の天使"とコクトーに呼ばれていたジャン マレーは、なんと約650通もの手紙をコクトーから送られている。
今一番欲しい物はその書籍化された『ジャン マレーへの手紙』。
これがハードカバーで5900円位するのでなかなか買えない、Amazonでポチッとしようか迷っている。
ああ、そう言えば、おフランスのパリに行った時に購入したポストカード。
とても気に入っていて棚に長らく飾っていたの、そうしたらワンコがヤンチャ盛りの1歳の時に食いちぎったの、ああ〜もうっ(涙)💧こちら⤵︎
*左コクトー、右マレー、ふ、ふつくしい…♡
(語彙が萎む)フリー画像お借りしました
"君に出会う前の私を忘れてしまいたい。
君に始まり…"
そんな事を言ってたコクトーなのに、若い庭師の青年を援助して側に置いて…そうっと離れて行ったジャン マレーの心中はどう言う思いが去来していたのかな?何だか想像すると胸がぎゅうんとなる…
長生きしたジャン マレー、彼はきっと最後までコクトーを深く思っていたんだろうね…?
良くない時も良い時も更に更に積んどく。
*皆さま、どうかご安全にお過ごしください
*読んでくださった方、いつもありがとうございます
*付記*
ところでポール ヴェルレーヌは何処行った?
雨が降っていたので"巷に雨の降るごとく…"の詩が浮かんだだけです♡すみません…