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ひとつとびらをあけてみたら…?

いつもオフの水曜日や週末はいくつかあるお散歩コースのひとつを歩き、いつものカフェバーに行くのが習慣になっていた。
気温20度のぽっかぽか陽気で風も心地良い。
だし、たまにはいつもと違う風景を見ながら少し遠くのカフェに行きたいと思った。
そこは約1年以上ぶりかな?
久しぶりに歩く道、カフェの前に置かれた看板が小さく見えて来ると何となくドキドキソワソワする。

そのカフェはテラス席のみがワンコ可な事と少し遠いので何となく足が遠のいていた。
けれどスタッフさんがワンコを飼っていらしたりワンコウェルカムな感じがとても好きだったの。
お花屋さん、タピオカジュースのお店、洋服屋さんや小さな郵便局等長く続く商店街を抜けて住宅街に差しかかる…すると突然ワンコ君爆走したの。

ああ、そっかぁ、覚えてるんだね…?

通りの微かな匂い、周りの雰囲気や様々な音…野性の本能で好きな心地良い空間、安心出来る場所や可愛がってくれる人を覚えている。
反対に苦手な音や恐怖を感じる物、未知の物を用心したり避けたりと、凄いなぁ(親バカ)

"こんにちは。お久しぶりです。テラス席いいですか?"

と笑顔で挨拶して席に着く。
春の午後の緩やかな日差しがきらきらグラスに反射して、手や頬には心地良い風を感じる。
何処のお店でも注文は同じいつもの(笑)
気づくと氷入りの冷たい飲み物が美味しい季節に変わっていた…

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"わあっ、久しぶりですね?最近会えないなって心配してたんですよ"

とスタッフさんに言われて思わず込み上げて来た。(ああ駄目だ、泣きそう…)
いつもランチタイムを避けて2〜3時頃に行くので他には2組のお客様だけだ。
空いていたせいかスタッフさんが2度3度と側に来てワンコを触ってくださったり話しかけてくださる。

優しいなぁ…

思いがけずこう言う人のさり気ない優しさや気遣いに触れると生きて行ける気がする、まだ…
*      *      *      *      *
出かける前はワンコ君、例の男の子服着せられて何だかちょっと不満気だったのに?
気づくとカフェの優しいお姉さん達にごろごろ甘えてた(笑)

"ごめんね、もっとたくさん来ようね?"

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見慣れた筈の風景もほんの少しだけ空を見上げたり、一本道を変えるだけで違うんだね?
或いはちょっと勇気を出して自分から誰かに話しかけてみると何か気付きがあって笑顔になる事もあるのかな、きっと?笑。

出来ない事を数えるよりも出来る小さな事を重ねていって…?

雨の日も晴れの日も良くない時も良い時も更に更に積んどく。

*読んでくださった方、いつもありがとうございます