さくらさくらさくら…
2月は梅が咲き3月は桜。
季節の移り変わりと共に花や木々が次第に変わっていくのを見るのが好き。
散々"夏は苦手で冬が好き"と書き続けてきたけれど…
なんだかんだ言っても精神的どえむなので苦手な季節の中にも密かな楽しみを見つけてやり過ごせるんだ(笑)
ざわざわざわざわ…
心ここに在らず。そんな感じで少しだけ不安定になる春が苦手。
けれど町行く人のパステルカラーのカーディガン、少し軽めの春物のスプリングコートや白やベージュのバック…そんなファッションを見ると何だか笑顔になる、いいな、こう言うのって♡
着慣れていない真新しいスーツやピカピカの制服姿はこの春あちこちで見る事が出来るのかな…?
567禍で今年の春も入学式や入社式がなかったりリモートだったりするのかな、やはり?
ワンコとお散歩しているとまだまだ寒い1月末。
それでもお花屋さんの店頭やショップのショーウィンドウに春を見る。
*ジュリアン可愛い、ぱあっと華やか♡
万葉集の時代は花と言えばお隣の大国と同じく梅だった、梅の花を読んだ和歌も多い。
その後、平安時代に入り花と言えば桜へと次第に変わってきた。
人はいさ 心も知らず
ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける
『古今和歌集』紀貫之
この和歌の"花"は梅。
匂うのは梅の花で桜はほんの微かに匂う位かな?
この和歌の背景は久しぶりに訪ねて来た人が宿の主人に"無沙汰"を問われて庭の梅の花を手折って詠んだとされる。何とも優雅で風情があって素晴らしいなぁ。
有名な『伊勢物語』の在原業平の詠んだ
世の中に たえて桜のなかりせば
春のこころは のどけからまし
勿論素晴らしい歌ですが、返歌の
散ればこそ いとど桜はめでたけれ
憂き世に何か 久しかるべき
詠み人知らず
こちらの方が好きかな♡
*フリー画像お借りしました
部屋に花や観葉植物のある暮らしって本当に素敵だと思う。
ああ、そうそう、実家の庭にはひまわりの花や小さな花壇があったんだ。
生け花の師範だった母のお葬式は花が溢れていて…
ワンコが引き倒したり食いちぎった事があるので鉢や花を置くのはやめたけれど、この春はあの写真のジュリアンを置こうかな?
きっと癒される毎日にね…?
良くない時も良い時も更に更に積んどく。
*皆さま、どうかご安全にお過ごしください
*読んでくださった方、いつもありがとうございます
*付記*
76年前、遠い南の島から送られた最後の電文
"サクラサクラ…"
桜を思う時決して忘れられない、サクラを選んだ訳はと…。