いつもほんがいっしょ…
小さな頃、仕事が忙しかった母は私を早く寝かしつける為に本の読み聞かせをしてくれた。
折り合いの良くなかった母と私の唯一位のふたりだけの短い時間…
そのおかげなのか分からないけれど読書が好き。
海外の作家の翻訳物をよく読む。
特にイギリスやドイツ、フランスの作家の。
ブッカー賞を取ったイアン マキューアンの『アムステルダム』や何と言っても『贖罪』が素晴らしい!
隅々まで細かく深く練られた伏線が怒涛のクライマックスへと…
けれど読後は全身の力が抜けた様になりいつまでも深く深く考えては心に残る。
時代を超え国を超えて現代も抱える問題をも予言したのではと評価されているドフトエフスキーの未完の大作『カラマーゾフの兄弟』も愛読書のひとつ。
(ちなみに次男のイワンが好き)
イギリスやドイツのミステリーも好きで古くはアガサ クリスティーやクロフツからピーター ラヴゼイ、コリン デクスターや今ハマっているミネット ウォルターズ(養鶏場の殺人/火口箱最近読みました♪)
ドイツでは大好きなベルンハルト シュリンク『ゼルプの欺瞞』『朗読者』(ミステリーではないけれど)や実際に起こった未解決事件を元に書かれた『凍える森』のシェンケル、ネレ ノイハウス、シーラッハ等々…
あれ?何だか可愛らしい本は読んでない?(笑)
母が読み聞かせてくれた新美南吉の『手ぶくろを買いに』『ごんぎつね』や何回読んでも号泣する『100万回生きたねこ』は今も好き♡
カズオ イシグロ先生がノーベル賞を取った時は大興奮で『わたしを離さないで』『日の名残り』『忘れられた巨人』を再読した。
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折り合いが良くなかった母はたったひと言も残してくれずに数年前急死した。
その事が今も時折私を苦しめる…
けれど幼かった私に本の読み聞かせをしてくれて、絵本や本をたくさん買ってくれた事に今も心から感謝している。
いつも本がそこにあった。
そして今もこれからも…
*読んでくださった方、いつもありがとうございます