そのかい(櫂)にてをそえて…11
変わり映えのしないオフの日の午後。
ワンコと早めに長い長いお散歩に出た。
どんだけ長いかと言うとお散歩1時間、カフェで1時間弱位(笑)
晩秋の頃からもうあまり無理をしないで過ごしているので(頑張り過ぎない様に)人とも会わない様にしている…
長いお散歩途中で立ち寄ったカフェバーでいつも遠方から来る常連さんやカウンターで並んで座ったお昼休みの男性ふたり(初対面)と他愛ない会話を楽しんだ。
カウンターで遅めのランチを食べていた男性が笑顔でチラッチラッとこちらを見て
"なんて大人しんだろう?ウチのワンコはぎゃんぎゃん言って連れて来られんよ?"
と同僚の人に話してまたこちらに笑顔を見せた
"あ、外だけなのです。外面がいいだけで…笑"
と膝に乗せてブランケットをかけているワンコの顔を少し見せた。
その男性はそうっと慣れた優しい手つきでワンコを触ってくれた。
ただそれだけの事、オチも何にもない(笑)
小さな雰囲気の良いカフェバーでの午後、ほんの束の間の他愛もない会話と笑顔…
けれど心の琴線に触れたのか何だか泣きそうになる。
どんだけ孤独なんだよ、私…?
と自嘲気味に思ったけれどいつもいつも気を遣って人と会うと
笑顔
になってしまうから、辛い事を抱えている今は会わないでおこうと自分で決めたのだった。
小さな音量で最近のお気に入り曲『小幸運』を繰り返し聴いているとふいに常連の男性が
"ああ、いいよね?ワンコいるとこうして初対面とかでも温かい繋がりや会話出来て…
いい雰囲気だよね?"
って言ったの、とびきり素敵な笑顔で。
側に立っていたスタッフさんもにこにこしてた
↑シャノワール系列のカフェで頂いたふち猫
クリスマスバージョン、かわええ♡
お仕事、買い物や外出、お散歩やカフェバーにも行く。
けれど心の引き篭もり状態で誰とも会わない…
そんな閉じた小さな世界に篭っているのに、何故こうも周りの人は温かいのだろう…?
ただただ出会えた奇跡に感謝している。
"本当にいつもありがとうございます。
ワンコもお会いするの楽しみにしています"
と声が震えない様にそう常連の男性に言った。
"やー、こっちこそ癒されてるよ、本当嬉しいよ"
もう少しあともう少しだけは…何とかこの手を伸ばして高く高く、蹲った状態から大地の底を蹴って歩いて行ける迄は…
良くない時も良い時も更に更に積んどく。
*読んでくださった方、いつもありがとうございます