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ひまわり、ほしのおうじさまをかたる♡③

今迄どんだけ長い間書かずに放置していたのだろう、去年の8月以来だった…?!
いつ何処に行く時にもバックに入っている愛読書星の王子さま。
パイロットで作家であったサン=テグジュペリが先の大戦中アメリカで出版した名作、そして10年後日本でも翻訳版が出版された。
今回は長い長い旅をする王子さまが出会ったとある星とその住人について。
*  *  *  *  *

Der fünfte Planet war sehr sonderbar.
Es war da gerade Platz genug für eine Straßenlaterne und einen Laternenanzünder.

五番目の星はとても風変わりだった。
そこは街灯点灯夫にちょうど良いだけの大きさのとても小さな星。
挨拶を交わしせわしなく街灯を消したり点けたりする点灯夫に"何故街灯を消したの?"と聞く王子さま。

Ich habe die Weisung.

"決まりだからだよ"と答える。
その星は年々速く回転して行き、今では1分毎に点けたり消したりして休む暇も寝る暇もないと嘆く。
頑なに決まり事を守り続けるその男性に王子さまは理解出来ないながらも興味を持つ。

Der ist der Einzige, den ich zu meinem Freund hätte machen Können.
Aber sein Planet ist wirklich zu klein.
Es ist kein Platz für zwei...

その小さな星を去りながら王子さまはこう思った。
ぼくはあの人だけ友達にすれば良かったのにな…でもあの星はとても小さい、2人分の場所がない程に。
それまで出会った星の住人の王様(権力)、うぬぼれ屋(傲慢)、酔っ払い(快楽)、実業家(財産)の誰とも違う点灯夫(これらの登場人物は人間の持つ弱さを象徴している)…

彼は自分の為に働いているのではなく他人の為になる仕事をしているのだから…

寝る間もない程、頑なに決まりを守って働いて、きっと他の人には馬鹿にされたり笑われたりするであろうその人とだけ友達になりたかったと思う王子さま、ちょっと共感する。

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*持ち歩いていてぼろぼろ、イラスト可愛い♡

原書のフランス語では"Le Petit Prince"
ドイツ語でも同じく"Der kleine Prinz"

"小さな王子さま"

このタイトルについては"星の王子さま"と訳した日本語版が素晴らしいなと♡
小さなひとつの星を所有していた王子さまが、長い長い成長の旅をして様々な星を訪ね、そして最後は故郷の星(自分の薔薇の元)へと返って行く…
或いは地球上から見れば"星になった"とも捉えられる。
その意味に於いて素敵なタイトルだと思う
*  *  *  *  *
様々な解釈本が出版されていて、読む人それぞれ好きな言葉や表現もあると思うし、又あまり心に刺さらない方もいると思う。
子どもの時に絵本で読み、大学生の時翻訳版で読み、そして今は勉強を兼ねてドイツ語版で読む。
読んだ時の自身の環境、状態や心の在り方でも違った解釈が出来るし新たな発見も。

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*フリー画像お借りしました

次回は一番好きなキツネとの会話を書こうかな?

星の見える夜も見えない夜も良くない時も良い時も更に更に積んどく。

*皆さま、どうかご安全にお過ごしください
*読んでくださった方、いつもありがとうございます