見出し画像

あらしのよる"まおう"をききながら…

深夜から土曜の朝まで注意深く天気予報やニュースを見ていた。
午前11時や12時で都内の私鉄やJRも運休になるとアナウンスしていた。
スーパー、コンビニなども地元の小さな町では午後1時までとの事。

"い、今しかないじゃん?行こ行こう?"

"はあ?お前、バカじゃん!"

と呆れ顔の彼。
停電するのが怖くて懐中電灯が欲しい!
部屋の何処かにあるはずなのに見つからなくて
…と言う訳でスーパー、コンビニに行って開いていたファストフード店でアイスコーヒー飲んで来たよ(飲むんかい?)
ファストフード店の大きな窓から消防車が待機しているのが見えたり、小さな公園の隅にある土嚢ステーションの土嚢が初めて空になっている以外は、普通に人が歩いていたりスーパーもコンビニも賑わっていたの。
けれど安全第一に午後からは大人しくしていよう…結局懐中電灯買えませんでした(涙)
*      *      *      *      *
北を除いて東西と南にベランダと窓があり夜景の綺麗な部屋。
晴れた日、特に冬は雪冠の富士山が小さく見える。けれど今朝は何にも見えません…⤵︎

画像1

晴れた日にはこんな美しい姿が拝めます⤵︎ 

画像2

午後から雨脚が強まって来た。
一日中ニュースや天気予報に釘付けになると
かえって心配で気持ちが沈みそう…
小さな音でニュース流しながら気分転換にラフマニノフのピアノ協奏曲ベートーベンの熱情を聴きながらちょっと読書でもと思っても全く集中出来ず1ページも読めない…
関東に上陸した夜から更に雨音が激しく窓を打ちひゅーひゅー音を立てる…

"ああ、魔王を思い出すなぁ…"

タンタタタタンタンタン〜♪と闇夜を疾走する馬上の父と子。
ゲーテ作詩シューベルト作曲の『魔王』を聴いて子ども心に何だか怖かったのを覚えている…

……Mein Vater, mein Vater, jetzt fasst er mich an!
Erlkönig hat mir ein Leids getan!
……In seinen Armen das Kind war tot.

魔王の影に怯え必死に父親に訴える小さな息子
"それは夜霧だよ"と気づかぬ父親…そして最後には腕の中で生き絶えて…

ああ、どうか朝が来て一条の光が差す時、
皆さまが無事で被害が最小限であります様に…
皆さま、十分に気をつけてお過ごしください。

画像3

*読んでくださった方、いつもありがとうございます