12/28 PdMとデザイナーの役割分担を考える

プロダクトマネージャーとデザイナーの仕事は被るところも多く、どうお互いの領域を整理するか悩ましい。書籍や記事を探してもあまりしっくりくるものはなかった。本に書くには具体的すぎるし、会社やチームの文化によっても違ってくる部分なので一概には言えないのかもしれない。

そんなとき、デザイン思考で使われる「ダブルダイヤモンド」という考え方を知った。

ダブルダイヤモンドは「課題」と「解決策」から成る

ダブルダイヤモンドは「課題」と「解決策」の2つのダイヤモンドから成るモデルで、問題発見からデリバリーまでのフェーズの移ろいを表している。

課題と解決策のそれぞれで発散・収束のプロセスを踏んでいるのが特徴。私たちは課題を知った時すぐに解決策を考えてしまいがちだが、重要なのは課題を正しく理解すること。それを思い返させてくれるので自分のなかで良いメンタルモデルになっている。

さて、この図でいう「課題」と「解決策」の領域が、そのまま「PdM」と「デザイナー」の役割分担とできないだろうか、というのが書きたかった話。

PdMとデザイナーの役割分担

PdMは解決すべき課題の定義にフォーカスし、どう解決するかはデザイナーに委ねる。PdMがWhyで、デザイナーがHowを担う。
もちろん完全に分けることはできなくて、デザイナーが課題の探索から入る場合もあれば、PdMが解決策についてコメントする場合もある。ただ、あくまで大筋としてこの分け方はナイスな気がしている。

デザインは素人も意見を言いやすいというのがあり、自分もよくデザインの感想を述べたりする。そのフィードバックが「要件的に見直してほしいもの」なのか、「個人的にはこういう表現が好き」といった趣味の領域なのかは、明確に区別されるべき。
「課題」と「解決策」に担当を分けることで、その区別もしやすくなるのではないかと思う。

PdMとデザイナーのコラボレーションの方法は多種多様で、これといった正解はないと思うが、この整理は今のチームにはフィットしそうなのでしばらく運用してみたい。

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