国産の松茸とおため
テレビで松茸の話をしていました。
松茸山に入ったおじさんが
「ぜんぜんないわ~」と言われていました
今年はまだ2本しかとれてないとか。
そう言えば国産のマッタケを食べなくなって?十年?
私が中学生の頃はまだ国産のマッタケが八百屋さんに並んでいて、
母は年に一回だからと、ご近所さんにおすそ分けの分まで炊いていました。
新婚当時
主人の実家では秋祭りの時に赤飯の代わりにマッタケご飯を炊いて
隣近所、少し離れた親類に配っていました。
遠くの親類に配るのは私たちの役目でした。
配った先で重箱を返してもらうと、
空になったお重に小さなポチ袋が入っていました。
大した額ではありませんが、義母はそれを私たちにくれたので、
ささやかな楽しみでした。
義父母もなくなり、配ったり貰ったりというお付き合いも
自然に無くなってしまいました。
今も松茸はスーパーに沢山並んでいますが、全部中国産。
かすかに日本産のマッタケの匂いを覚えている私は
買う気にはならず、
「松茸なんか食べなくても死なへんわ!」
と強がりを言って、先日も栗とキノコ類の炊き込みに変わりました。
松茸が好きではない主人と私の財布は、これで良いと喜んでいます。
おため
私がまだ小さかった頃は、おすそ分けを持って行くと
空の容器や風呂敷に、半紙に包まれたマッチが3本入っていました。
これが普通でした。
たまにアメ玉や庭で採れた果物を別に貰ったこともありました。
それはすごくうれしかった。
だいたいはマッチ3本でなんでマッチなのかはわかりませんが
その頃は別に不思議にも思いませんでした。
大人になってオタメは「お多芽」とか「おうつり」とか言うと知りました。
今はご近所さんともそういうお付き合いをしなくなったので、
知らない子供達も多い事でしょう。
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