80代のご褒美シール
60代からの初心者専門ピアノ教室を主宰。合計2900歳のレッスン風景。
80代の方ばかりのメンバーさんで、レッスンをしているグループがあります。ここの皆さんは、みんな自由人でアッケラカーンとしていて、よく喋りよく笑います!
ある日、個人レッスンを終えたSさんが、次の方をレッスンしている私のところへ来てこうおっしゃいました。
「先生、ここにシール貼って!」
先ほど合格になった曲のページを開けています。
私は、レッスンで演奏を聴いて感動した時や、難しいところを頑張って弾けるようにしてきてくださった時などは、その曲のページにシールを貼っています。「何か形にして讃えたい!」との思いからです。ご褒美としてのシールです。もちろん受講生の皆さんにもそうお伝えしています。
Sさんのその曲は合格になりましたが、シールは貼りませんでした。
「今日は貼りません。この曲の大事なポイントのここ(指で示し)が、もう少し出来るとシール貼れますが、今日は残念だけど貼れません。私、厳しいですから!」
私がこう言うと、しょんぼりご自分の席に戻っていかれました。
かわいい〜〜!
シールをご所望で、それをハッキリ口に出して言いに来るなんて!!!
こんなにストレートに気持ちを言えるなんて!(羨ましい〜)
しょんぼりしていたSさんを、他のメンバーさんが
「そうや、先生は厳しい方がいいんや。ほうでないと私ら上手にならんやろ?」と言って慰めていました。(ありがとう!)
ちなみにSさんは、合格したその曲をまた練習してきて、次のレッスンで見事シールをゲットしました!
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