しんえんという何か

僕です。

よく僕が太鼓を打ったりボンゴやカホンを叩いたり踊ったりしてる「しんえん」について、1参加者の目線で所感を書いてみようかと。


まずは事実だけ書いてみます。

しんえんは「仲の良い他人を作る」というコンセプトで月に1-2回行われている、しんろくさんという人が主催してる宴会です。

「仲の良い他人」とは、「挨拶するけれど1-2分も話したら気軽に離れられる関係である人」だと。

よくRPGの村人に例えて「ここは○○村だよ!じゃあバイバイ!」くらいの関係性って楽だよね、なんて言ったりしてます。


そこでは色んな出し物が行われてます。

自分が太鼓を鳴らすのもそうだし、世界最上級の楽器奏者、古武術や書道の師範、画家や歌手、俳優やその他色んな特技を持つ人が、ステージ上で出し物をします。

彼らも他の参加者と同じように、入場料を払ってそこらへんで酒を飲み、自分の出番の時はステージにこそ上がりますが、終わればまたそこらへんで酒を飲んでみんなとお話ししてます。

出し物をやる理由は、「知らない人同士が『あの人の演奏良かったですね』と気軽に話せるようにするため」です。なのでレベルは問いません。三味線習い始めて2ヶ月の女の子が勇気を出してステージに上がり、知らない人と話すための勇気を与えてくれたりもします。

何かを強制されることはほとんどありません。1人でいたければ端で見ててもいいし、途中入退場も自由です。

僕が見た中だと、しんろくさんが大事な話をしたい時に喋っている人に対して「もし良かったら静かにしておくれ」というくらいです。後は会場内が禁煙なことくらい。


しんろくさんがやりたいことの1つに「神龍ごっこ」があります。

神龍とは、ドラゴンボールに出てくる、何でも願いを叶えてくれる龍です。悟空も生き返るしギャルのパンティーもくれます。

「誰かの夢を叶えたい。その為に、例えばしんえんに1000人来るようになって、1人1000円出せば100万円になる。それで誰かの夢を叶えることが僕の夢だ」なんて言います。

だからしんえんを大きくしたくて、色々な策を練ってます。


ここまでは、しんえんの事実です。

次に自分の所感を述べます。


僕はしんえんの前身からほぼ毎回参加している、所謂古参客です。

最初は楽しそうなものがあるなあと思って行って、自分の出番に演奏して後は端で静かに酒飲んでました。

「なんかしんろくさん良いこと言ってるな〜ラムコークがうめえや」くらいでした。

そこから段々とすげえパフォーマーや確かな実力を持つ演奏者が増えていき、「俺演奏しなくても良いかな、しんえん行くのやめようかな」と思ってた時期もありました。

でも今は「しんえんを大きくする為なら色んなことにチャレンジしたいし、普段やらないこともやるし、色んな人にしんえんを感じて欲しいな」と思うようになってます。

なんでだろう。別にお金もらってるわけでもないし(むしろ払ってる)(でも本当にお金ない時はちょっと相談したりもしてる)、なんなら本番の流れで出番なくなったりも平気であります。それでも俺はこれからもしんえんに参加したいと思ってます。


多分、「何か良いことが起こる予感」を感じてるんだと思います。


例えば3/18に行われたしんえんはコロナウィルスの影響で無観客、生配信をすることにしました。

箱代の30万円はしんろくさん持ち。「実家に帰ることになるかも」なんて言っていましたが、蓋を開けてみたら16000人の視聴者、そしてカンパが50万円以上。

これはしんろくさんの信用が生んだ結果だと思ってます。

(あ、この日はチェロと三味線の最強最高弦ユニット3×4×Sがメインのしんえんだったので、彼らの力ももちろんあります。)


俺はまだ見えぬ自分の夢を叶えるために、しんえんの信用を得ようとしてるのかもしれません。

「夢を叶える」ってのは、おそらく自分の力だけだと相当険しい道のりで、でもいざその局面に相対した時に助けてくれる人を求めてるのかもしれません。

書きながら考えてみると、それが「何か良いことが起こる予感」の正体な気がしてます。


しんえんはただの宴会でもないし、ただのイベントでもないし、ただのライブでもないです。

唯一無二の存在であると感じてます。

なので、しんえんという「何か」と掲題しました。


以上、僕の目から見たしんえんというもの。


3/22、16:08現在。僕は今からライブやってきます。渋谷ROOMでかましてきます。

でも酒飲みながら書いてたので既に酔いが回ってきてます。ふわふわです。ふわふわタイムです。君を見てるといつもハートドキドキです。

今日も生きます。


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