見出し画像

令和3年にもなって更新が来た「ディアボロの大冒険」というゲームについて

Roguelike Advent Calendar 2021 - Adventar 最終日の記事です。ノリで最終日取って申し訳ないです!!!!!

さて、この記事の結論を最初に書きます。

めちゃくちゃ上手い人間を基準にゲームの調整をするのをやめてくれ!!!!!!!!!!!!!!!!!

以上です。

対戦ゲーとかしょうがない部分もあるとは思うんだけど、一人用ゲームはそれなりに緩く遊ばせてくれ!!!!!!!!


ディアボロの大冒険とは

元々は「朝目新聞」にてネタとして投稿されていた物[1]が、プログラマのqra氏、グラフィック&アイデアのムニエル氏、クライヴ氏らによって開発・実現された、ジョジョの奇妙な冒険第五部の世界を舞台にしたフリーゲームのこと。詳しい事はWikipediaや、まとめwiki参照。
[2]
フリーゲームとは思えないほど作りこまれた内容や絶妙な小ネタから、「ジョジョラーはまずやるべき」とまでいわれており、2ちゃんねるでは製作者へのお礼スレが立つほどの人気ぶりである。
初版は2007年3月16日にリリース。その後も何回かバージョンアップされたが、残念ながら2008年9月30日に公式サイトでの配布が終了した。
配布終了の事実を知らず最新バージョン(ver0.13)がDLできなかった者が多く、ファンは再配布を望んでいるが、再配布は絶望的とのこと。「友人からもらう」「しかるべき所に突っ込み入手する」など手に入れる方法はいくらでもあるが、配布主達はそれを望んでいないらしい。やめようね。
また、本ゲームソフトに使われているBGMは全て海外のMIDIサイトから流用したものであり、著作権的にはアウトである。

インターネットがまだ牧歌的だった時代に作られた、ジョジョ×シレンの二次創作ローグライクゲームです。

上記の記事では0.13が最新バージョンであり、それ以降の更新が無いように書かれていますが、本当に色々な事情が絡み合いながらも2015年付近まで更新が行われ、0.15までリリースされていました。

そこからは完全に更新が途絶えており、もう過去のゲームになったと思われていたのですが、なんと2021年3月に突然バージョン0.16が公開されました。

その後、同年10月にも細かい調整版が公開されるなど、今一番熱いゲームとなっております。

本題

(以下の記述は、筆者が0.13から0.16を遊んだ記録なので、正確に言うと5年前の0.15時点での新要素の話が多分に含まれています。これまでちゃんと各バージョンを追ってきた人からすると「は?」と思う部分も多いかもしれませんが、ご容赦ください)

で、まあそんなニュースを色々あって小耳に挟んだので、インターネットの海を探し回ってやってみたんですよ、0.16。

タイトル画面も(ヘッダー画像参照)、30thに更新されて、画面左のスペースで現在の装備DISCが表示される、いわゆる「配信向け」のインターフェイスになりました。

で、難易度なんですが、

文字通り死ぬほど難しいんだわ。

0.13のディアボロの試練(持ち込みなしダンジョン。いわゆるもっと不思議枠)をひーこら言いながらクリアした身としては、意味わからんぐらい難しくなっててびっくりした。

まずね、レクイエム(持ち込みありダンジョン。これをクリアするとシナリオが終わる)の時点ですっっっっっげーーーー難しくなってる。

どれぐらい難しいかと言うと、持ち込みなしクリアが50回やっても無理なぐらい。

0.13でのレクイエム持ち込みなしは「まあ流石に下振れると厳しいけど、パール・ジャムが手に入って適切に粘れば全然いける」ぐらいの難易度だったと思うんだけど、0.16はほぼ無理。

持ち込み前提での難易度基準で新しい敵が増やされてて「稼ぐ」という行為が基本的に不可能になっており、大体ジリ貧で死ぬ。

そして追い打ちを掛けるかのように、石仮面を使った時にのみ起きていた腹減り3倍・回復2倍の状態が「屍生人(グール)化」として状態異常として発生するようになっており、このせいで低層での殴り合いがハイリスクに。
(追記:腹減りは2倍加算の3倍だと思ってたら普通に2倍らしいです)

自分がかっちり斜め移動で歩くタイプの人間でないのもあり、レクイエムでも試練でも2/3の確率で餓死するようなゲームになってます。厳しすぎる。

そもそも0.14以降に増えた敵がどいつもこいつも陰湿すぎる!!!!!

チビ状態にして最大HPを半分に削ってくる上に本体は逃げ回るグェスやホルマジオ。

カーンの上位互換みたいな挙動のバ火力を出してくる牛飼いのチャカ。

試練以降の登場ながら、「このゲームゲイズ居ないしそれっぽいの出そうぜ!」として実装されたとしか思えない、遠距離からアイテムを破壊してくるマライアミドラー。(追記:ミドラーでした。褐色の女性ってだけでごっちゃになってた)

じゃあ装備もアップデートで強くなってるのかと言えば、これもなんとすげえ弱くなってます。

元々出やすいディスクの種類が絞られていたせいで「ハーミットパープルかエコーズACT3がほぼ確実に手に入るので、それらを強化して進む」という定石があったのですが、主に7部周りのマジで弱いDISCがコモンとして追加されて、めちゃくちゃしんどくなっています。

ハーミットパープルの能力装備で前述の屍生人化が防げるようになったのもあり、2枚は持っておきたいのですが、マジで全くでない。その代わりTATOO YOUとかオー!ロンサムミーなんかが出まくる。

このバージョンの意地の悪さを象徴するような装備として、「シビル・ウォーのDISC」があります。
いわゆるデメリット装備の一つなのですが、これはなんと「特殊呪縛」という強化や呪い解除では解除できない終わっている呪いが掛かっている上に、装備すると「アイテムを投げることも置くこともできなくなる」という装備鑑定の裏目を最大限にデカくするために追加されたとしか思えないものです。
じゃあ発動するとどうなるかというと、「今まで置いたり投げたりしたアイテムの分ダメージ」というこれまたほぼ致命傷なものとなっており、マジで「最悪」としか言えません。
(ちなみに、装備状態でキリマンジャロの雪解け水を使うと清められて外せるようになる、原作に倣った申し訳程度の救済措置があります。いや最初から出すなよという感じなんだが)

7部の装備DISCの追加に伴い、7部のコミックスがワイルドカードではなくなっているのも難易度上昇を後押ししています。

新しい罠も、触れるとHP1にしてくる幽霊が数体召喚される黒い絵の罠とか、画面の左半分が見えなくなる鉄球の罠とかがあったりしてどれもひどい。

元々「上手い人が遊ぶと盤石過ぎてヌルゲー」という評価をよく聞くゲームではあったのですが、ここまでクリアそのものを不安定にしなくてもよくねえかな!?!?!、という気持ちになりました。

とまあ色々言ったんですが、ジョジョが好きで難しいローグライクが好きな人は是非一度探して遊んでみてください。原作愛の凄さは未だに変わっていない凄いゲームだとは思います。
0.16 、単純に歩いたエリアの表示だったり全体的なレスポンスが良くなってたりしれ、そういう意味での快適さは凄いです。

自分は今、0.13の操作性を改善したバージョンがあるのでそれをやっています。

それでは。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?