ゲーミングPCは何故デコトラに進化したのかという話
はじめに
2019年の年末にPC新調しました。使用用途は、Chromeでのネット巡回(最大タブ2,30は開く)、仕事でパワポ作成、ブログ書く、ゲーム(ランス10とか、ネットゲームではない)。ぶっちゃけ5万のPCでも全部できる。
「安いPCでもできることはわかってるし、動画編集とかスペックが必要なことがやりたいわけじゃない。Chromeを開いたりするのに最も快適な環境を構築したいので、予算は青天井、おすすめする理由を説明してくれて納得できたら全パーツこの店で買うから、俺の使用用途に合うマシンを好きに設計してくれ」ってマニアックそうなPC売り場の店員に言ったら最終的に40万マシンになった。
このマシン自体はとても満足している。日常的に使うものに金は惜しまない主義だ。今はそもそも金で悩まないが、金が十分無い頃からそうだった。
どうしてゲーミングPCは光るのか
ファンの具合が知りたくて蓋を開けた状態で電源をつけたら、思わぬところが光っていてびっくりした。ずっと蓋を閉じて使ってたから光ってる事に気づかなかった。
店員に、「何故ゲーミングと名のつくマシンはピカピカ光るのか?」と尋ねたら、「光るのを求めるお客様が多くて、光らないモデルをいちいち別に作る理由もないので、一応光らせないことはできますし・・・ゴニョゴニョ」みたいな答えだった。
また、ゲーミングPCと名がつけられて売られてるマシンを見て回ったが、SSDが500GBのアホみたいなマシンとかあって、メモリとかも全然弱いし、何がゲーミングだよプフーって笑っちゃった。ただの儲けが高いモデルがゲーミングPCじゃん。「ゲーミングPCとは、ゲーム用最強のPCでは全然なくて、自分で決められない奴に売りつけるPC」なんだとわかった。
デコトラをカッケーと喜ぶような群馬あたりのヤンキー的人間が、自分でPCの使用用途からパーツを選んだり考えたりできないような人間が、ホイホイ買わされるマシンこそがゲーミングPCであり、高いパーツを買うのはその層が最も大きいので、ピカピカ光るパーツが喜ばれ、最終的にそれしかなくなった
今までゲームが難しくて遊べなかった層が、5ボタン(ガラケー)をポチポチおしながら課金してれば勝者になれる快楽を味わえるソーシャルゲームがゲーム市場を席巻し市場を急拡大させていったのと同じことが起こっている。
「これまでPCを買わなかった人に、ゲーム用途でPCパーツをセット販売する」ことこそがゲーミングPCの本質で、「その層は思いつきでピカピカ光らせたパーツを好んだ」ので「パーツはみんな光るように進化した」。これがゲーミングPC誕生と進化の歴史だ。
まとめ
俺はゲーミングPCを買うなという話は全くしてません。ゲーミングPCを買う人間にとっては、ゲーミングPCが最適解だと思います。俺は自分で選んで組むけど。
ゲーミングPCというのは、「パーツを1つずつ自分の用途に合わせて組むことを放棄し、とりあえずゲームが遊べるというラインのセット販売を買うことで、決断ポイントの消費を1に抑えた商品」です。
選べない人にとっては、選んで組んで動くようにしてくれたこのゲーミングPCは、とてもお得な商品だと言える。決断ポイントなしでゲームがPCで遊べるようになるんだから。
「ゲームが遊べるPCを選んで買ってゲームを遊ぶこと」が出来なかった層に、「ゲームが遊べるセット」を販売したこの「これを買えばゲームができるゲーミングPC」という概念が発明であり、ピカピカ光るのはおまけです。