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ハンターハンター(HUNTER×HUNTER)考察 グリードアイランドの成り立ちとジンという人間の本質

記事まとめ

前提となる記事

こちらの記事のジン=フリークスの項目を先に読むこと

ジンは、まず、クロロと同じように人の心がない。人の心が全くわからない。だが、ジンはわからないなら、人にどうすればどうなるか、結果がわかるようになろうとした。選挙編で投票を読み切ったり、グリードアイランドを設計したり、ゴンが後ほど来た時の事を想定したり、パリストンチームに乱入して彼らを口説いてチームを乗っ取ったりは、全て「人情」でやっているのではなく「どうすればそうなるか全て読む」遊びだからそうしただけ。

ここについて説明を書いてなかったけど、書くと長くなるので別記事に。

はじめに

最初に結論から言おう。

グリードアイランドは、ジンが親友のイックションペに頼まれてチームを集め開発したゲームだ。プロデューサーはジンであり、念能力のメインでありゲームディレクターはイックションペ。他の10人はただのコマであり、ジンは何も感情を持っていない。イックションペだけは認めている。

グリードアイランドのルール

①全部で100本しかない。普通に遊ぶと1本につき2人までしかプレイできないが、マルチタップを使うことで1本につき8人までプレイできるので、理論最大プレイ人数は800人。

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発売から10年以上誰もクリアしていない

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彼ら(ジン以外のメンバー)は10年以上ゲームを運営し続けてきたのだ。レイザーが持つジンの記憶が「死刑囚だったレイザーをスカウトしたときのもの」であるように、ジンはそれっきり一度もグリードアイランドに戻っていないのだ。

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ジンにとっては「作り終えたゲーム、クリアしたミッション」であって興味がない。イックションペとは連絡を取っているようだが、他のメンバーとは連絡をとってる風がない。少なくともレイザーとは取っていない。

10年以上連絡をとってない、昔の仕事仲間。いや、親友イックションペのために集めたアルバイト。それがグリードアイランドチーム10人だ。

②島一つをゲームエリアとし、ゲームエリア内で「ブック」と唱えるとバインダーが出現する。入手したアイテムはカード化限度枚数内ならバインダーに保存することが出来、ゲインと唱えるか1分経過でカードからアイテムに戻る。

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また、島に不法入島した人間は強制的に異常な距離を瞬間移動させ排除できる。カードや指輪には念文字が刻まれているため、その補助効果もあるとは思うが、特に排除が強すぎる。

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ここで疑問に思わなければいけない。

グリードアイランドの具現化能力は神の領域

グリードアイランドのカードは限度化枚数でカード化の上限こそあれど、アイテム自体に上限はなく、ゲンスルーチームは指定アイテム(どれも垂涎の特殊能力を持つ)を10個キープしている。

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ゴンが撮ったホワイトオオクワガタもそうだった。

指定ポケットカード99種、それだけじゃなく忍者の里やモンスター、ガルガイダーをくれるコック、アイアイのNPC。すべて、モラウの煙人形を遥かに超える精度で動き、会話をこなす。特殊能力がある。異常すぎる

12人で作ったというが、12人が全員具現化能力者だったとしても、どう考えても不可能だ

ではどうしているのか。これは「ゲームマスター」という念能力を持った1人が全体を設計したと考えるほか無い。それ以外のメンバーはゲームマスターの苦手な分野のオーラを供給するバッテリーなのだ。

レイザーは放出系の念弾で殺人をしていて捕まったところ、そのオーラ量に目をつけられてスカウトされたのだ。レイザーがスペルを生み出せるとは思えない。スペル機能のバッテリーをこなしているだけなのだ。(だから島内にいなくてはならず、暇そうに筋トレしている)

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開始時の案内人のイスを見てほしい。生体機械のようなものが、下半身に吸い付いてるように見えないだろうか?彼女もまたバッテリーなのだ

※ちなみに、本題とは関係ないが、おそらく実際のゲームと同じくメモリの節約をして、プレイヤーの近くしかキャラやモンスターは実体化していないだろう。島全体が同時に具現化しているわけではないと思う(そうしないと流石に天才念能力者であっても100人くらいはジョイントしないと無理だろう。11人でできることではない。)

ではこれほどの、一つの世界を支配するほどの「ゲームマスター」の能力者は誰か?魂までゲームに捧げ、十指に入る念能力者のはずだ。

イックションペ(ゲーム廃人)

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ハンター投票で登場したイックションペこそがその人だろう。

グリードアイランドは参加者の頭文字をとってGreed Islandだという。この場合、頭文字のGとIを担当するのは重要人物になる。Gはジンだ。I、イックションペだろう。

また、誰もジンの居場所を知らないはずなのに、イックションペはつい最近も一緒に何かをしていたようだ。「勝ち逃げしてんな、早く来い、ところで交換しねェ?」は頻繁に遊んでいる友達にかける言葉だ。

イックションペは現実に全く興味がないのにハンター協会会長選挙で投票されるほどの有名人だ。相当な使い手か、相当有名な仕事をしているのだろう。

結論

冒頭で述べたことの繰り返しに近いが、

ジンはイックションペとネトゲかハンター協会で出会い、意気投合し、親友となった。グリードアイランドを実現させるほどの使い手であるイックションペのことをジンは対等に認めている。

そう、ジンは人の心がないのではない。対等な相手がいないから人の心がないように見えるだけなのである。蚊を叩き潰しても可愛そうと思えないように。対等な存在ではなく、自分より下等だと思える相手には、ニコヤカに指示を出してコマとして使うのだ。「いつ来るかわからない俺の息子をここでゲームを運営しながら待て」と。

イックションペはおそらく、自分の夢をジンに語って聞かせた。現実に遊べるゲームを作りたい、俺の能力ならそれが叶う、と。そしてジンはそのために尽力した。

補足

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ハンター試験会場にグリードアイランドの二人が来ているので、

・グリードアイランドの運営はクリアによって解散した

または

・グリードアイランドの運営には5人いればいい

のどちらかであろう。

何故5人か?それは特質系以外の5系統のバッテリーだからだ。シフト制で、他の5人はこれなかったとすると、「グリードアイランドチームが勢揃い」してない理由の説明がつく。こっちではないかと思う。(クリア者が出たら終わり、とはなかったように思うから)

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俺の息子が(いつくるか、こないかもわからない)きたら伝言よろ」って頼まれて10年以上放置されたのかわいそうすぎるし、そりゃお待ち申し上げておりましただよな

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「仲間たち」じゃなくて「仲間とつくった」が、今だとイックションペと二人で作ったって意味に見える・・・「オレ達」なのに「仲間たち」じゃないのは・・・

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