その⑨ 扉🚪を開ける時🙃🙃

モヤモヤした事も綺麗に忘れ
また同じ日々の繰り返し。

気づけば僕はホールの主みたいになっていた。

地元の年下の子からは
ペコペコ頭を下げられ、強面のおじさん達からも
気さくに声をかけて貰ったりしていた。

僕の打つ台の周りはジュースやコーヒーだらけ💦
全て貰い物。当然、飲みきれない。そんな時は
Y君にあげたり、他のホールスタッフにあげたりしていた。

くれた人の思惑付きのコーヒー。
なにかと言うと僕が早めに見切りをつけたり
閉店時間まで余裕がある時にやめた時に代わって打ちたいからなんです。遠回しに聞いてくる。ちょっと電話等で
席を離れようものなら
『やめるんですか？やめるならば打たせて下さい！』てな感じで。

時には早く上がって、この人！最近なかなか負けてるなぁ〜って思う人には台を譲ってあげたりもしていた。それは店長も納得済みの話。
常連が負けすぎて飛ぶよりは、ある程度
握らせ『またの来店お待ちしてまーす』にしたほうが良いからだ。そういった事をしていれば
あの子は優しい。とか悪くは見られない。
大半が僕に友好的♡
居心地満足度は上昇する♡

たまに、へんな人に絡まれる事もあったが
それは僕が誰と繋がっているか知らない人たちばかり。僕の周りに居るメンバーを知ると
ほぼ丸く収まり、また新たな関係が結ばれる。

さて、そろそろ🚪が開く話に入ろう！

いっもの様に指定台と対峙していると
Nさんから着信♪
電話にでる！この頃は
いっもの『またやっとんけ？』の会話は必要なくなっていた。電話越しにホールの音が聞こえるからだ！

『もしもぉー。。。』
会話は必要ないらしい。
N『了解や！行くわ！』
『はーい🙋‍♂️』

Nさん来店。
隣で打ち始める！
N『また出しとるやんけ。お前！なんか持っとるやが？（笑）』
『なんも持ってませんて！』
間違いなく！機械を使った不正はしていない💦

しばらく並び打ち。

ふとNさんを見ると
携帯を弄っている。その時
僕の頭に、あのモヤモヤが突然
戻ってきたのである。🙄なんだ？なんだ？

こっそり覗くと👀画面には
アニメーションの様な野球⚾️
（昔のファミスタみたいな感じ）

また野球⚾️？そんな好きなんか？

『好きなチームあるんですか？』
N『あぁ〜っ？』
わっ！また怒ってる😱
『なんでもないです！』
しばらくして
N『あーおもろない！○○の店いこんま！』
本音は断りたい！けど断ったら怖いオーラが
Nさんから出ている！
『行きますか』

周りを見渡し適当な人に声をかけ
指定台を譲る！

🚗💨移動。○○さんの店に到着。

○『いらっしゃい！なんや！あのピッチャー！
相性えぇ〜って言うてたやん！』
N『ホンマやの〜またやられたわ。』
○『で？夜はどこにしたん？』
N『中日！』
○『マジか？俺、逆やわ』
N『トータルは？どんなん？』
○『ちょい浮きやな』
N『そーなんけ。』

ん？いきなり何の会話ですの？
僕もココに居てますよ〜！
思っても口には出せない。

年上の方と過ごす時間が多くなり
僕は自然と場の空気を読む（感じ取る）術を
取得していたのである。

今日はチャンスだな！タイミング見て
なんの話か聞き出したい！このモヤモヤを晴らしたい！
お店のテレビには野球⚾️中継がながれている。

好きな様に飲みながら注文した以外の
テーブルに置かれた美味しい物を頂きながら
試合を観戦する。
試合も終盤。
N『アカンわ。また負けそう』

ん？いやいや中日勝ってますやん！
もぅ、お酔になってるんですか？口には出せない。
○『まだ分からんぞ』

おーい！○さんまで？だから中日勝ってますって！モヤモヤ感が更に上昇する💦

試合終了！確か中日が一点差で勝ったと記憶している。

N『明日は締日やな。デーとナイター３つずつか？』
○『そやな！』
注）デーとは！デーゲームお昼過ぎに試合開始。
ナイターは夕方18時から開始される試合。
○『でもさー！なんか15時からの試合もあったぞ！』
N『そうなん！やゃこしいな。』

あなた方、審判にでもしに行くのですか？
全く意味が分からない。。。

○『俺はちょろ勝ちやし明日はルックするわ！』

ん？ルック？
LOOK→直訳すると見る。
野球する以外になにがあるの？深まる疑問。

すると
N『おい。○○💰あるか？』
『なんぼですか？』
N『この前と同じぐらいや！』
僕は、おもむろにズボンの後ろポケットに
手を突っ込み。
『ここにありますけど！』
N『お前アホやろ？』

アホな自覚はしてたけど
面と向かって言われた事は今までなかった。

『はい！アホです。使いますか？』
N『まだえーわ！』
『そうですか。どうせ必要なら今、渡しときますよ！』
N『無言。。。』

さぁ〜勇気を出して聞いてみよう！

『これってなんなんですか？』

Nさんは携帯を弄ってるだけ。

聴こえてないのか？
もぅ1回、同じ質問を投げかけてみよう。

その時、思わぬ角度から答えが飛んできた！

○『○○君。これは賭博や！野球賭博！
試合毎にハンデが出て勝ち負けを予想して
💰かけるんよ』

えっ？そんな単純で簡単な話なの？

即座に。やってみたい！口から出そうになる

N『お前はするなよ！絶対に！』

え？なんでなん？Nさんやってるやん！
思っても言える訳がない。

○『そや。やったらアカン！』

だからー！なんで？
Nさんも○○さんも、やってるやん。
仲間に入れておくれよぉ〜😢
ちょっとした疎外感。。。。

N『帰るわ！また明日来るわ！先に帰るわ！
支払いしといて！』

じゃ僕も一緒に帰ります。と言う雰囲気ではなかった。

『了解です。おやすみなさい👋』

さて！さて！怖い人は帰っちゃいました！
○○さんに、ここぞとばかりに野球について
質問する！○○さんもNさんに俺から聞いたと
言わない条件で色々と教えてくれた。

ハンデの事など。。。

○○さんは最後と言うか話の節々に
『危険な遊びだ！やっちゃあかんで！』と言っていた。

一通り説明が終わる！

なんや。簡単な話やん。怖さなんて微塵もない。

この時。僕は1番大事な事を理解していなかった。
言うならば。なにも分かっていなかったのである。

番長風に！
じぃ〜かぃ！ひま物語！

その⑩  扉🚪を開けて入っちゃった！

公開日時未定w😜