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小樽文学館にアストロシティ搬入

 小樽文学館にて開催予定の『小樽・札幌ゲーセン物語』展。会期が2021年1月中旬~3月末で仮決めされています。コロナの動向次第で延期される可能性もあり。予定どおり開始できることを想定して、少し早いですが会場となる文学館にセガのアストロシティ筐体を搬入しました。実際にプレイ可能な展示用となるゲーム基板2枚も用意。動作チェックを行ないました。

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 アストロシティ筐体は個人で所有されている方からお借りすることができました。また基板もわたしの友人のコレクションから借りています。今回の展覧会の趣旨に多くの皆さんから賛同していただき、こうして充実した展示物を用意することができています。本当にありがとうございます。消えつつあるアーケード・ビデオゲーム文化の保存と、それをなんとかリアルタイムで触れられる機会を作る取り組みを、こうして有志の皆さんの草の根的な協力によって地方で実現できそうなのは企画者の一人としてとても嬉しいことです。

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 搬入当日は筐体の設置と基板入れ替えの経験がある方にも来ていただき、これらの経験のない私たち向けにレクチャーをしてもらいました。静電気が基板に悪影響を与えるので、ここは特に注意する部分。他に筐体内部の各種ボタンの役割、画面の位置・比率の調整、フリープレイの設定の仕方などを教わりました。モニターの縦横切り替えは素人だと危険すぎるということで、今回搬入した筐体については横画面固定となります。ただ、もしかしたらもう1台筐体がお借りできるかもしれません。その場合は、縦画面専用とします。上手くいけば、縦スクロールシューティングのプレイアブル展示ができます。

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 サウンド出力に問題があり、こちらは後日調整することに。またレバーやボタンといったコンパネ周りの調整も日を改めてとなりました。

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 いくつか基板を繋げて、モニター出力のテスト。

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 今回テストした『忍者くん 阿修羅ノ章』(UPL / 1987年)、『はちゃめちゃファイター』(NMK / 1991年)は、後日操作系の動作チェックをして問題なければ、会期中に実際に遊べる形で展示します。感染症対策もしっかり行ないます。基板を入れかえて他にいくつかのタイトルもプレイできる予定です。1週間ごとか隔週の入れ替えを想定。来場者のリクエストにその都度対応できるかは、これから検討します。阿修羅ノ章とはちゃめちゃファイターは、ふだんあまりゲームをしないお客さんにも見た目的に取っつきやすいだろうという理由で選びましたが、実はどちらも高難易度なんですよね。ただ、それも当時のアーケードゲームの味わいのひとつということで、ぜひゲーム未経験者の皆さんにも体験していただけたらと思います。

■ 地方の文学館でテレビゲーム展を開催する・バックナンバー
https://note.com/hilow_zero/m/m535d51202b05

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