つくった歌詞の話

この曲の話をします。
確か大学2年の頃にゼミ発表のテーマが決まらなくてうだうだ言いながら作った曲のはずです
なんか漢字だらけでよくわからないことをほざいていますが歌詞の内容はずっと愚痴です

全体的な方針は
・なんとなく仏教っぽい言葉を散りばめて統一感を持たせたかった
・使ったUTAU音源の名前が「朝音ボウ」なので睡眠に関する言葉を入れる(サビで繰り返してる『東天紅』も朝寝坊からの連想と語感の良さで入れた)
・気を抜くと語彙が硬くなるので口語を入れる
・関西弁の歌詞ってかわいくない⁉️
って感じでした


歌詞


遠流の六道 心施の濫用 供えりゃ醒めねど無何有郷
甚句は堂々阿呆陀羅経典正気でないなら仕方なし
コンストラクト輪廻の緞帳 開けても明けても真っ暗け
インストラクト極楽往生 来し方知らでは先も無い!

不肖不承の俯瞰症 なお方丈に在りたがる精神性

東天紅なあ東天紅 悪因無き悪果の放生会
チンケな罪業後生大事に抱えてら
東天紅そら東天紅 閨中にののめいた意馬心猿
反啓蒙宣教譫妄性説法
さりとて
東天紅なあ東天紅 空騒ぎ善悪論
お釈迦なんて嘘やわって言ってまた拝んでる
こんなになって果てに浄土も見えんなら
さて悔悟の勘定 臨終誰に返そうか

しょうがない、ああしょうがない
また全部手遅れなんだとさ
身の丈知れてはいやはや掣肘
生き擦れ道中 やにわに天誅
しょうもない、まーしょうもない
ハナから喜劇の四苦八苦
身の程知らずにゃ術も無し
ただ伏して待て

(そうだ、熱は愛は醒め夢の跡
さあ、もう忘れて伏して待て)

鳴けど敲けどこの門は開かんらしく
もう今更どこにも行けんと認めえや
また転向?そらなんたる不孝者

東天紅なあ東天紅 栄耀また栄華の氾濫原
あんたが僧正手あたり次第に縋ってら
東天紅ほら東天紅 咽頭に粘つく痴心妄想
汎補陀落幻想衒学性読経
飽くまで
東天紅なあ東天紅 賢しらな感情論
悟れども凡人もんどり打ってはまた喘いでる
あんだけやっても救いの手なぞ無いんだから
もうええやんどうせ何処で辞めても悔いしかあれへんし
精々往生せえや 夜が明けたならまた明日!


逐語訳

『遠流の六道 心施の濫用 供えりゃ醒めねど無何有郷』
第一希望から漏れてやってきたこのゼミ、厳しいことは何も言われないのをいいことに怠惰に過ごしている
『甚句は堂々阿呆陀羅経典 正気でないなら仕方なし』
適当な発表でもその場を凌げれば良い

『コンストラクト輪廻の緞帳 開けても明けても真っ暗け』
輪廻の緞帳=睡眠(カルテジアン劇場からの連想)
日数を重ねて場数だけ踏んでも成長できていない
『インストラクト極楽往生 来し方知らでは先も無い!』
さっさと楽になりたいが文献の読み込みすらしてないのでこれからどう進めればいいのかわからない

『不肖不承の俯瞰症 なお方丈に在りたがる精神性』
不承不承+不肖の造語
愚かさ故に自分のまずい状況を他人事のように見ている

『東天紅なあ東天紅 悪因無き悪果の放生会
チンケな罪業後生大事に抱えてら』
ただ怠け続けていたツケというだけで本当ははっきりとした原因は無いのに「あの時こうしていれば」と過去の行動に責任を負わせようとしてしまう
『東天紅そら東天紅 閨中にののめいた意馬心猿』
四字熟語使いたかった 寝る前にも不安に襲われる
『反啓蒙宣教譫妄性説法』
ここは韻を踏みたかっただけ 人の言うことは聞かないくせに浅〜い知識で語っててやだねぇ〜的な
『さりとて
東天紅なあ東天紅 空騒ぎ善悪論』
思いつかなかったので文字数稼ぎ 
「空騒ぎ善悪論」は悪人正機説のイメージだったはず
『お釈迦なんて嘘やわって言ってまた拝んでる』
自分の力だけでやっていけると過信している癖に内心都合の良い助言やらを期待している
『こんなになって果てに浄土も見えんなら
さて悔悟の勘定 臨終誰に返そうか』
悩んでも後悔しても答えは無い 誰の所為にすれば心が軽くなるのだろうか

『しょうがない、ああしょうがない
また全部手遅れなんだとさ』
そのまんま
『身の丈知れてはいやはや掣肘
生き擦れ道中 やにわに天誅』
なんとなく自分は能力が高いと思い込んでいたが、別にそんなことはないと思い知った
『しょうもない、まーしょうもない
ハナから喜劇の四苦八苦』
自分では大きな悩みに思えても客観的には大したことない
『身の程知らずにゃ術も無し
ただ伏して待て』
本当は小者な自分の手には負えないね

『(そうだ、熱は愛は醒め夢の跡
さあ、もう忘れて伏して待て)』
正直何がやりたくてゼミを選んだのかもわからなくなってしまった

『鳴けど敲けどこの門は開かんらしく
もう今更どこにも行けんと認めえや
また転向?そらなんたる不孝者』
行き詰まったからといってコロコロテーマを変えることに罪悪感と今までかけた時間が勿体ないという気持ちがある

『東天紅なあ東天紅 栄耀また栄華の氾濫原』
周りは先のことがちゃんと決まってて立派に見えるのに自分ときたら……
『あんたが僧正手あたり次第に縋ってら』
只管先行研究を継ぎ接ぎしてなぞるばっか
『東天紅ほら東天紅 咽頭に粘つく痴心妄想』
なんかいい四字熟語が思いつかなかった
妄言じみた大言壮語ばっか語って現実的な研究テーマは決まらんみたいな
『汎補陀落幻想衒学性読経』
一番と同じく語感優先 意味も一番と一緒
『飽くまで
東天紅なあ東天紅 賢しらな感情論』
やらない理由だけうだうだほざいてる
『悟れども凡人もんどり打ってはまた喘いでる』
そのまま こんな愚痴ばっか言っちゃって
『あんだけやっても救いの手なぞ無いんだから
もうええやんどうせ何処で辞めても悔いしかあれへんし
精々往生せえや 夜が明けたならまた明日!』
そのまま どうせ理想通りにはいかないんだから諦めてさっさと前に進めばいいのにね


ちなみになんとなく仏教的な雰囲気の単語を、など書きましたがゼミのテーマは全く仏教とは関係ありません
この時点から精神的には何も成長していないのでおそらく近いうちに「卒論がやばいなあと思いながら作った曲」も作り始めると思います。
乱文乱筆にて失礼致しました。ではこれにて。



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