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2024春欧州遠征⑧ボスニア・ヘルツェゴビナ


サラエボ観光

「スナイパー通り」を通ってホテルへ向かいます。不自然に新しいビルが不気味です。
時々、LADAや古いフォルクスワーゲンを見かけます。ボスニア紛争を知っている車ですね。後ろにはライファイゼン銀行、オーストリアの銀行ですが、いまだにロシアと取引をしている悪徳業者です。
バルカンに来たからには外せないチヴァプチチ。2022年1月のベオグラード以来です。
サラエボ事件の現場です。
博物館を巡ります。ここは強烈な展示が多く、精神的に疲弊します。
「人道に対する罪と虐殺の博物館」
「写真を撮って、世界へとあなたのメッセージを発信してください」。心理的に撮影したくない展示ばかりですが、博物館としてはむしろ撮ってSNS等に乗せて広めてほしいようです。伝えていくことが大切ですね。
人道支援の缶詰
「注意 スナイパー!」
約30年前の戦争なので、鮮明なカラー写真が沢山展示されていました。広島の原爆博物館も強烈ですが、こちらは鮮明なカラー写真が残っているので、また違った強烈さがあります。
チトー像
スナイパー通りと、ホリデイイン。ボスニア紛争について大学で学んだ時に出てきたホリデイインはここのことです。
今でも銃弾の跡が沢山残っています。
セルビア系が多いスルプスカ共和国側にやってきました。検問等は何もないですが、看板がキリル文字メインになります。ボスニア側はラテン文字が優位にあります。
空港滑走路の地下トンネルを通じて、サラエボ市内のボスニア人へ救援物資を送ったり、脱出路として使おうとしたそうです。未開通のまま、戦闘がおわりました。


サラエボ空港撮影

少し撮影しましたが、フェンス越しなのと途中で警備の車が監視するようになったので移動しました。
今回のハイライト、クロアチア航空のQ400。着陸1分前まで光線がしっかり出ていたのですが、雲に遮られました。サラエボらしい背景と退役間近のクロアチア航空Q400を撮影出来てミッション達成です。
ちなみに、滞在していた3月1日はボスニア・ヘルツェゴビナの独立記念日です。ただ、ややこしいことに、同国内のボスニア系住民にとっては独立「記念」であるのに対して、セルビア系やクロアチア系にとっては鎮魂の日であると主張しているため、お祝いムードはゼロでした。ホテルにいたボスニア系の人は「本当はしっかり祝うのが普通なんですけどね」とのことでした。ボスニア系は祝うのに賛成、セルビア系とクロアチア系は反対という構図のようです。
タトラのトラムに乗ってホテルへ。落書きだらけで汚い。
最後の夕食もチヴァプチチ。本当においしい。

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