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気高き風船の行方

ライブを風邪で辞退するという行為に、胸が張り裂けるようなそんな思いで 本当はライブをしていた時間帯にただただ部屋の天井を見ていた 2回検査をしてコロナは陰性ではあったが 心はずっと落ちつかないまま陰りに満ちていた 

好きだったバンドが解散を発表した 俺もバンドマンながらそのバンドの存在は特別なものだった 楽曲を聞きながら何度も涙して 何度もライブへ足を運んだ この気持ちはまたしっかりと書き記したいなと思っている 溢れてくるから
風が吹くタイミングが分からないように 自分と世界との相対的なタイミングはずっと分からないなぁ "友よ その答えは風に吹かれているのさ"と歌うボブディランのあの曲を流してみる  

【気高き風船】というタイトルでのワンマンライブをやったのを思い出した "いつか割れるしかないのに風船を膨らませ続けている" あの日 その風船を夢に例えて俺はステージに上がったんだっけ このコロナ禍で、風邪でライブを辞退し、ようやく風邪が完治してこれを書いているけれど  結局俺はまだ風船を膨らませ続けていた。
いつか割れるけれど 
一生萎んだままでいるぐらいなら とか思いながら。

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